2021年末の冬コミでは、1日あたりの来場者数上限を5.5万人に設定しており、実際に初日の来場者数も5万5000人を記録していた。
冬からの変更点として、100回目となる今回は上限を8〜9万人に引き上げており、結果的に1日目の来場者数も前回から3万人増加している。
コミックマーケット100の1日目が終了し、2日目の準備が始まっています。本日の来場者数は8.5万人でした。 #C100
— コミックマーケット準備会 (@comiketofficial) August 13, 2022
冬から制限を緩和して開催された3年ぶりの夏コミ
新型コロナウイルスの、東京都の新規感染者数は2万401人、病床使用率は59.2%(共に8月12日時点)。さらに、台風8号が接近する中で、2019年以来3年ぶりの開催となった夏コミ。一方で、コミケを運営するコミックマーケット準備会は、社会的な状況変化を総合的に判断した上で、前回導入したワクチン・検査パッケージを撤廃。
開催時間を10時30分に繰り下げ、冊子版カタログの復活など、“行動制限のない夏”に伴い前回から複数の変更が行われた。
1975年の開始以来、47年間を経た節目の100回目は曇り空で幕開け。まもなく雨が降りはじめ、時折雨脚が強くなるなど、不安定な天気でのスタートとなった。
「みんな黙ってメイクをしていた」コロナ禍のコミケを実感
「コミケの入場待機中に、こんなに雨に打たれたことはないかもしれない」苦笑いを浮かべながら話す30代男性は、およそ8年ぶりにコミケに参加。学生時代には自身も友人らとサークル参加の経験があり、記念すべき100回目にかつての仲間たちと訪れたという。
毎回のように参加していた十数年前を振り返りつつ、「人気のサークルに長時間並んで、当時はあまり楽しかった記憶はないけど、言葉にし難い魅力がコミケにはある」と目を輝かせた。
コスプレ参加した20代女性の2人組は、「どうしても『アイカツ!』のキャラクターを2人でやりたくて」と、コロナ禍・悪天候でも参加を決めた理由を力説。念願叶った2人の楽しげな姿が印象的だった。
初めて参加したコミケはコロナ禍以前。当時はコスプレ用の更衣室に音楽がかかっていて賑やかだったと振り返る一方、「今日は静かで、みんな黙ってメイクをしていた」と、寂しさも漏らした。
2日目は30度超え、羽海野チカら人気作家もサークル参加
前回に比べ、制限が緩和された中で盛り上がりを見せた「コミックマーケット100」。明日14日(日)の2日目は、30度に届かなかった初日から一転、台風一過で晴天が予想されている。東京都心の最高気温は34度と、1日目より大幅に高くなる見込みだ。
加えて、「Fate」シリーズなどで知られるTYPE-MOONの武内崇さんと奈須きのこさんによるサークル「竹箒」、イラストレーターのワダアルコさん、漫画家の羽海野チカさんといったビッグネームがサークル参加する。
サークル全体としても、男性向け人気作品ジャンルが多く出展するため、気温と現地の盛り上がりともに、初日以上になるとみられる。
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連載
2022年8月13日(土)・14日(日)の2日間にわたって東京ビッグサイトの東・西・南展示棟(サークル・企業ブース)で開催される「コミックマーケット100」(C100)を特集。 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で中止・延期を経て、2021年12月に2年ぶりに現地開催された世界最大級の同人誌即売会が迎える、記念すべき100回目。 冊子版カタログの復活、ワクチン・検査パッケージの非導入、東西エリアの移動制限解除、そして来場者数上限を8〜9万人に引き上げ──。 1975年の第1回開催以来、コロナ禍という特殊な状況でも歩みを進めるコミケ。サークル、コスプレ、一般参加者、さらには準備会と全参加者を追う。
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