連載 | #30 コミックマーケット100特集

コミケ会場が熱狂「竹箒」イラスト集が無料公開 TYPE-MOONの前身サークル

コミケ会場が熱狂「竹箒」イラスト集が無料公開 TYPE-MOONの前身サークル
コミケ会場が熱狂「竹箒」イラスト集が無料公開 TYPE-MOONの前身サークル

『Kaleido works』表紙サンプル/画像は「竹箒」公式Twitterから

「Fate」シリーズなどで人気のブランド・TYPE-MOON武内崇さん・奈須きのこさんが個人サークルとしてコミックマーケット100に出展した「竹箒」。

会場で頒布したイラスト集『Kaleido works』のPDFデータが、TYPE-MOON公式サイトから無料公開された。

公開された『Kaleido works』は、武内崇さんがこれまで制作してきたイラストが年表と共にまとめられたイラスト集。

コミケ会場で頒布されたものから一部内容に変更が加えられ、期間限定で公開されている。

TYPE-MOONが同人時代のサークル名「竹箒」で凱旋

「竹箒」は、TYPE-MOONの前身である、武内崇さんと奈須きのこさんが同人ゲーム・小説などを制作していた頃のサークル名。

同人作品から始まり、今や『Fate/Grand Order』などの世界的人気コンテンツを手掛けるブランドとなった「竹箒」の凱旋にファンは熱狂。

頒布が予告されていた設定資料集『型月稿本』と、『Fate/Grand Order』のストーリーをまとめたプロット本『Avalon le Fae Synopsys』の2冊は、事前に「とらのあな」と「メロンブックス」で通販が実施されると、サーバーが落ちるほどのアクセスが集まった。

8月5日には、会場限定で頒布予定のイラスト集『Kaleido works』を、イベント終了後に一部内容を変更してPDFで公開することがアナウンスされていた。

歴戦のコミケスタッフも驚愕するほどの長蛇の列

2022年8月13日・14日の2日間にわたって東京ビッグサイトの東・西・南展示棟(サークル・企業ブース)で開催された世界最大級の同人誌即売会「コミックマーケット100」(C100)。

前述の通り、竹箒側の頒布物はできるだけ多くの人にいきわたるように対策が講じられてはいたものの、それでもやっぱり手元に本が欲しいのがオタク心というもの。

「竹箒」が出展する8月14日当日には、開場前となる9時時点ですでに「竹箒の列」がトレンド入りするほどの長蛇の列が形成された。

どこまでいっても最後尾が見つからないほど長蛇の列が形成された「竹箒」/編集部撮影

今から並んでも買えない可能性が高いです。ご理解ください」とサークルスタッフが呼びかける中、それでも列がどんどん伸びていくという事態に。

その様は、十数年参加しているという歴戦のコミケスタッフさんも「こんなの見たことない!」と慌てるほど。

コミケスタッフも協力して列を整理/編集部撮影

TYPE-MOONというブランドの人気ぶりを、そして、コミケという祭りの場の復活を感じさせてくれる出来事だった。

『型月稿本』と『Avalon le Fae Synopsys』の2冊は、8月21日(日)まで、「とらのあな」や「メロンブックス」の通販サイトで受注生産の受付中。会場で手に入れられなかった人は、『Kaleido works』PDF版と合わせてチェックしておこう。
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コミックマーケット100特集

2022年8月13日(土)・14日(日)の2日間にわたって東京ビッグサイトの東・西・南展示棟(サークル・企業ブース)で開催される「コミックマーケット100」(C100)を特集。 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で中止・延期を経て、2021年12月に2年ぶりに現地開催された世界最大級の同人誌即売会が迎える、記念すべき100回目。 冊子版カタログの復活、ワクチン・検査パッケージの非導入、東西エリアの移動制限解除、そして来場者数上限を8〜9万人に引き上げ──。 1975年の第1回開催以来、コロナ禍という特殊な状況でも歩みを進めるコミケ。サークル、コスプレ、一般参加者、さらには準備会と全参加者を追う。

1件のコメント

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匿名ハッコウくん

匿名ハッコウくん(ID:5835)

そりゃ買えれば10倍近い値段で売れるんだもん。並ぶわ。