アーケードゲーム・コンシューマーゲームでリリースされていた「アイドルマスター」シリーズの新機軸として、2011年に当時流行の真っ只中にあったMobage(モバゲー)でソーシャルゲームとしてスタート。
物語の舞台やキャラクターも、それまでシリーズの中心となっていた765プロダクションから変更され、最終的には190人ものキャラクターたちが登場した。
今回は、8月14日に開催された「コミックマーケット100」の会場で、アイドルマスター関連サークルや、当日ブースに訪れていたプロデューサー(※)に取材。
※「アイドルマスター」シリーズのファンの総称。ゲーム内でプレイヤーがプロデューサーとしてアイドルを導いていくことそう呼ばれている。
楽しいこともつらいこともあった、ソシャゲ史の生き証人『モバマス』
Mobageで展開されていたことから、無印『アイドルマスター』と区別し『モバマス』と呼ばれ、親しまれていた『アイドルマスター シンデレラガールズ』。元よりニコニコ動画で2次創作が人気だった「アイドルマスター」シリーズだが、『アイドルマスター シンデレラガールズ』リリース前は、2次創作の引用元となる新たな公式展開は、ゲームソフトの発売やメディアミックスを待たなければならなかった。
その点、ストーリーに明確な終わりがなく、ゆるやかなつながりを持つ物語が「イベント」として断続的にリリースされていく『アイドルマスター シンデレラガールズ』は、尽きることのない公式供給の源泉となっていた。
今では様々なソーシャルゲームで当たり前に見られる、新イベントで生まれたキャラクター同士の関係性から2次創作が活性化する流れを開拓していったタイトルの1つだと言えるだろう。
現在は違法となっているコンプガチャ、ガチャやイベント報酬でもらえる投票権を用いた人気投票、ブラウザのリロードで演出をスキップして効率的に戦うイベントなど、人によって悲喜こもごもはあれど、黎明期から現在まで、ソーシャルゲーム史の様々な出来事を経験してきている。
テレビCMも頻繁に放送されており、2010年代にアニメやゲームが好きだった人なら、アイマスは知らないけど「渋谷凛」「本田未央」「島村卯月」は見たことがあるという人は多いのではないだろうか。
今後も『アイドルマスター シンデレラガールズ』の世界観は『デレステ』で展開されていくが、やはり1つの時代の終わりを感じずにはいられない。
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連載
2022年8月13日(土)・14日(日)の2日間にわたって東京ビッグサイトの東・西・南展示棟(サークル・企業ブース)で開催される「コミックマーケット100」(C100)を特集。 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で中止・延期を経て、2021年12月に2年ぶりに現地開催された世界最大級の同人誌即売会が迎える、記念すべき100回目。 冊子版カタログの復活、ワクチン・検査パッケージの非導入、東西エリアの移動制限解除、そして来場者数上限を8〜9万人に引き上げ──。 1975年の第1回開催以来、コロナ禍という特殊な状況でも歩みを進めるコミケ。サークル、コスプレ、一般参加者、さらには準備会と全参加者を追う。
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