UUUMと博報堂DYが合弁会社「HUUM」設立 TVと絡めたライブコマース展開

UUUMと博報堂DYが合弁会社「HUUM」設立 TVと絡めたライブコマース展開
UUUMと博報堂DYが合弁会社「HUUM」設立 TVと絡めたライブコマース展開

Photo by Libby Penner on Unsplash

大手YouTuberプロダクションのUUUMと博報堂DYメディアパートナーズが、TVと絡めたライブコマース事業を手がける合弁会社「株式会社HUUM(商標登録出願中)」の設立に向け、基本契約を締結したと発表した。

ライブコマースは、ライブ配信とECサイト(オンライン販売)を組み合わせた販売形態。ライブ配信を介し、視聴者と配信者がコミュニケーションをとりながら、商品・サービスの販促・売買などを行う。

UUUMの発表によれば、この合弁会社では「放送局とインフルエンサーの連動によるライブコマースや、TV番組とタイアップ動画の連動企画による『ダブルスクリーン視聴』の実現など、TVコンテクスト・ライブコマース事業を手掛ける」としている。

UUUM×博報堂「日本のライブコマース市場拡大をリード」

HUUMの事業概要

合弁会社「株式会社HUUM」設立の背景として、UUUMは海外のライブコマース市場の急拡大について説明。

2020年の調査によれば、中国のライブコマース市場規模が、2021年に2兆元(約40兆円)規模に拡大(※1)。また、米国のライブコマース市場は、2024年には約4兆7000億円まで成長すると予測されているという(※2)。

※1:KPMG/AliReserch 調査「1兆元市場に向かうライブコマース」(2022年10月)
※2:Statista調査(2022年1月)


一方、日本のライブコマース市場は発展途上の段階にある。その原因の分析として、UUUMは「強い訴求力を持つインフルエンサーの不在」「海外におけるライブコマースのような購入に至る導線が確立されていない」ことなどを挙げている。

そこで、株式会社HUUMは、博報堂DYメディアパートナーズの放送局連携およびクロスメディアでのコンテンツ企画力と、UUUMの強力なインフルエンサー活用を掛け合わせ、「高い信頼と訴求力を持つライブコマースを実現し、日本のライブコマース市場拡大をリードしていく」ことを目標に掲げている。

合弁会社の事業概要

① ライブコマース事業
・博報堂DYメディアパートナーズのマスメディアへのリーチ力やコンテンツネットワークと、UUUMのプラニング/キャスティング/プロダクション機能を活用
・認知力の高いTV番組と、YouTube/SNSをシームレスに連携させたコマースコンテンツの企画/制作
・コンテンツのメディア価値を高めるとともに、ライブコマースによる収益化、協賛セールスを推進

なお、本件分野については、博報堂DYメディアパートナーズとUUUMによるチャレンジングな事例が複数積み上がっております。例えば、地上波TV番組放送と並行して、YouTubeチャンネルにて連動企画をライブ配信展開し、リアルタイムでのダブルスクリーン視聴を促すとともに、新しいライブコマースの形を提示した画期的な取り組みとなりました。

② TV番組インフルエンサー事業
・コンテンツのメディア価値を高めるとともに、ライブコマースによる収益化、協賛セールスを推進

③ D2C事業
・放送局、メーカー、インフルエンサーによる商品の共同開発
・TV番組と連動した、YouTube・SNSでのライブコマース実施
・UUUMグループの物流・CRMリソースによるトータルサポート

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会社概要

株式会社HUUM(商標登録出願中)

所在地
東京都港区赤坂5-3-1 赤坂Bizタワー
設立年月
2022年8月末(予定)
役員構成
代表取締役社長 山田 覚(博報堂DYメディアパートナーズ 取締役執行役員)
取締役副社長 家城 孝弘(博報堂DYメディアパートナーズ)
取締役副社長 市川 義典(UUUM 執行役員)
取締役CMO  小原 裕貴(博報堂DYメディアパートナーズ)
取締役CSO 飛内 寛喜(UUUM)
出資比率
博報堂DYメディアパートナーズ 51%、UUUM 49%

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