本作はシリーズのファンであり、中国のSF作家でもある宝樹(バオ・シュー)さんが『三体』の第三部『三体Ⅲ 死神永生』を読み終えた後、三体ロスを埋めるために書き上げたもの。
作中で語られなかった空白を描いた作品はネット上で評判を呼び、本家の作者・劉慈欣(リュウ・ジキン)さん公認のもと中国で原作『三体』と同じ出版社から刊行された。
『三体Ⅲ 死神永生』の裏側を描く公式スピンオフ
『三体X 観想之宙』あらすじ
異星文明・三体世界の太陽系侵略に対抗すべく、航空宇宙エンジニアの程心(チェン・シン)が提案した「階梯計画」。侵略艦隊の懐に、人類のスパイをひとり送るというこの奇策を託されたのは、彼女の元同級生だった孤独な男・雲天明(ユン・ティエンミン)だった。いま、太陽系が破滅し、青色惑星(プラネット・ブルー)で艾AAとふたりぼっちになった天明は、彼女にみずからが三体文明に囚われていたとき、なにがあったかを語り始める――『三体Ⅲ 死神永生』の裏側で展開されていた天明の知られざる過去があきらかになる第一部「時の内側の過去」。天明が思いもかけぬある存在と対話をする第二部「茶の湯会談」。宇宙の片隅で、歌い手たちによる宇宙の終焉を描く第三部「天萼」。そして――。
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