UUUMの誹謗中傷対策、警告による投稿削除が約9割「迷惑行為は増加傾向」

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UUUMの誹謗中傷対策、警告による投稿削除が約9割「迷惑行為は増加傾向」

UUUM

POPなポイントを3行で

  • HIKAKIN、東海オンエアなどが所属するUUUM
  • 誹謗中傷への対策専門チームの活動状況を公表
  • 警告による投稿削除の増加などを報告
HIKAKINさんやはじめしゃちょーさん、Fischer's-フィッシャーズ-東海オンエアなどが所属しているUUUMが、「誹謗中傷および攻撃的投稿対策専門チーム」の活動状況について公表(外部リンク)。

直近6ヶ月間の活動状況を、2021年8月の定期報告と合わせた以下の比較と共に報告。着実に成果が現れていることがわかる。

具体的対処件数の比較
【直近6ヶ月間】
2021年8月1日~2022年1月31日
6ヶ月間で46件(月平均約7.6件)

【2021年8月の定期活動報告】
2020年8月1日~2021年7月31日
1年間で100件(月平均 約8.3件)

【チーム設置前】
2019年7月1日〜2020年6月29日
1年間で31件(月平均 約2.6件)

チームによる警告・通報によって削除された投稿の割合
【直近6ヶ月間】
削除率 88.2%

【2021年8月の定期活動報告】
削除率 62.7%

UUUMの「誹謗中傷および攻撃的投稿対策専門チーム」

インターネット上の誹謗中傷や攻撃的投稿から、UUUM専属クリエイターを守るために2020年6月に立ちあげた「誹謗中傷および攻撃的投稿対策専門チーム」。

2020年6月30日から2022年1月31日までに以下の成果もあがっており、うち1件は投稿者が和解金を支払う形で和解が成立したケースも含まれている。

殺害予告やストーカー行為で犯人検挙につながったケース 5件
悪質な権利侵害で投稿者特定したケース 2件
投稿者特定に向けて対応中のケース 1件

和解金による和解が成立したことについて、UUUMは「投稿者において明確な代償を伴う結果という、実効性向上のひとつの形を表していると捉えております」としている。

なおUUUM専属クリエイターに対する、Twitter、Instagram、YouTubeのコメント欄などを利用した誹謗中傷、なりすまし、嫌がらせ行為、名誉毀損、プライバシー侵害の件数はいずれも増加傾向にあるという。

これらに対応するべく、「本チーム設置から1年9ヵ月の間に相談・通報があった894件の事例から、トラブル類型やリスクレベルに応じた対応フローの整備・改善を推進し、更なる初動対応の迅速化と実効性の向上に努めております」と報告している。

減らない誹謗中傷、悪意の数

近年YouTuber、バーチャルYouTuber(VTuber)、配信者などに対する誹謗中傷の数は増え続けている。

TVタレントやスポーツ選手などに対する同様の問題は以前から存在していたが、YouTuberなどはインターネットやSNSとの親和性が高い分、その苛烈さ、向けられる悪意の数の多さがより深刻なことになっている。

実際に誹謗中傷や脅迫をきっかけに活動を休止、あるいは引退せざるを得なくなるケースも散見されており、タレントを抱える企業はマネジメントだけでなく、クリエイターを守る壁の役割もより強く求められるようになっている。

画面の向こうにいる誰かを忘れずに

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