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連載 | #3 いただきます、インターネット

いただきます、インターネット Vol.3 “超えられない次元の壁”をTwitterで溶かすために

1.リアルタイム性

Twitterというメディアの凄さはとにかくやっぱりリアルタイム性。なんてことはもう何度も何度も言われてきていると思いますが、改めてこの企画で強度を感じました。 「おはよう」「おやすみ」「今からごはん食べてきます」「雪積もってる!」上のツイートは、実際に東京に大雪が降った日の夕方です。

大掛かりな仕掛けなんてなくても、数行のテキスト情報だけで現実に侵食してくる。自分や友人のツイートと並列に、同じ時間軸で流れてくるだけで“あっち側”が一瞬で“こっち側”になるわけで、この見た目はやっぱりすごいなぁと思いました。虚構と現実が曖昧になっていく。2次元絵のアイコンが並んでいたって少しも違和感がないし。

それから、起点がはっきりあるのがおもしろいですね。与えられた情報をもとに、補完するように情報を編んでいく楽しさはアニメや漫画とも当然共通なんですが、何よりTwitterは情報提供のテンポが速いし、同じように見守っているファンのみなさんの反応が、そのままタイムライン上で見えるのも気持ちが盛り上がります。「実況」の楽しさと少し似てるかも。 上の流れは、カミュというキャラの誕生日にサプライズをしかけた一幕です。例えば誰かの誕生日があると、絶対パーティやるよね? 誰が言い出すかな? と一緒になって数日前から私たちはそわそわして見守っているわけです。うわあああ、きたああ……! って心を奪われざるを得ません。

同じ時間を生きてる、という立て付けだけでこんなに参加してる気持ちが増すんだな! と不思議な気持ちでした。このセリフの応酬を、何か起こっている様を、分刻みで、タイムラインで見てる興奮がすごいです。リアルタイムエンタテインメント。

2.キャラ付けがすごい

“バーチャル・アイドル”というと初音ミクのイメージも強いですが、ミクと違うのは公式による発信が中心にあることでしょうか。先に少し示したように、すでにゲームやアニメで確立しているキャラの「それらしさ」がTwitterでできる範囲で現れています。

例えば使っているTwitterクライアント。登場するアイドルのみなさんは「Twitter for iPhone」「Ktai Web」「via web」など使っているクライアントが違います。あーこの人はガラケーだね、スマホとか慣れてなさそうね、ってキャラにはちゃんとガラケー用のクライアントが割り当てられています。

メンバー間だけでなく、1人のTwitterユーザーとしての配慮もすごい。一例として、神宮寺レンくん自身の誕生日の深夜のツイートをご紹介しましょう。iPhoneからしばらくツイートした後、「ちょっと移動しようかな」のあとは……。もうこれ、生きてるでしょ! 絶対生きてる!

「iPhone」から「Web」へ! つまりPCの前に移動したということ!

また、メンバーはお互いにフォローし合ってるわけですが、その順番も違う。同期同士は同じタイミングに相互にフォローしてるけど、先輩をフォローする場合はお互いの出方を見ながら(?)しばらく間があったり、うんうん、この子は特に気にせず躊躇なく上から順番に同じタイミングでフォローするよね、って子は一気にしてたり。

フォロー順の違い(手書き文字は筆者) 左:四ノ宮那月|右:黒崎蘭丸

四ノ宮那月くんは幼馴染の来栖翔くん、寮で同室の先輩・美風藍さんはじめ、素直に近くからフォローしてる感じ。黒崎蘭丸さんはなぜか(?)同グループの寿嶺二さんから始まり、偉い人と先生、そのあとにすぐ同室の後輩2人、ってことが分かってニヤニヤします。クールなキャラなのに後輩ちゃんと気にしてるね……ってこれだけで広げられます。
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