「うたプリ」ライブグッズで歓声を爆音再生 コロナ禍でも声出せる鬼才の発想

「うたプリ」ライブグッズで歓声を爆音再生 コロナ禍でも声出せる鬼才の発想
「うたプリ」ライブグッズで歓声を爆音再生 コロナ禍でも声出せる鬼才の発想

「マジLOVE LIVE 7th STAGE」/画像は「劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVE」新シリーズ公式サイトより

POPなポイントを3行で

  • 「うたプリ」公式ライブグッズがSNSで反響
  • 録音した拍手や歓声などの音声を110dBで再生
  • ライブの醍醐味である歓声を擬似的に再現
ゲーム・CD・アニメとメディアミックスで展開される「うたの☆プリンスさまっ♪」(通称・うたプリ)のライブ「マジLOVELIVE 7th STRAGE」が11月27日(土)・28日(日)にメットライフドーム(西武ドーム)で開催されます。

当初は2020年4月開催を予定していましたが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で延期に。今回開催されるのはファン待望の振替公演です。

開催に先立ち、公式グッズの事前物販が行われていますが、グッズ第2弾として発表されたひとつ「「ボイスレコーディングストラップ」が話題反響を呼んでいます。

このグッズは、拍手や歓声、事前に録音した音声を、自動車のクラクションと同等とされる110dBで再生できるスピーカー付きのストラップ。価格は各2500円(税込)です。

執筆時点で商品画像は公開されていないものの、ST☆RISHQUARTET NIGHTHE★VENSのメンバー18人分がラインナップされています。

コロナ禍で絶滅した歓声を再現

18人分の「ボイスレコーディングストラップ」/画像は「劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVE」新シリーズ公式サイトより

音楽ライブにおいて、観客からの“歓声”は醍醐味のひとつ。思わず上げてしまう黄色い声援、曲に合わせた合いの手、コール&レスポンスなどの掛け合い、シンガロングは、演者と観客が一体となって盛り上がるのに欠かせません。

しかし、新型コロナウイルスの影響によりその文化は絶滅状態に。

2020年7月に策定された「音楽コンサートにおける新型コロナウイルス感染症ガイドライン」でも、飛沫感染防止のため“大声による発声”は会場内禁止行為の例として挙げられおり、ライブが再開されつつある現在も歓声は禁止されている場合がほとんどです(外部リンク)。

コロナ禍を背景に誕生した「うたプリ」の「ボイスレコーディングストラップ」。2019年に公開された映画『劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEキングダム』では、ライブのように映画を楽しめる「マジLOVEライブ上映」(いわゆる応援上映)が用意されているなど、拍手や歓声は「うたプリ」にも欠かせない要素です。
『劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEキングダム』PV
延期を経てようやく実現した振替公演で、少しでもライブならではの一体感・臨場感を感じてもらいたいという主催者側の試行錯誤がうかがえます。なお、音声の録音にあたっては、感染対策として「ご自宅等、周囲に人がいない状況での録音をお願い申し上げます」とアナウンスされています。

感染対策に注意しながら歓声といライブの醍醐味を擬似的に再現できるこうしたグッズは、観客・演者含めライブ文化のニーズに応えており、今後他のアーティストやコンテンツでも増えていくかもしれません。

もう一度、あの臨場感を味わえる日が来ることを願って

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