3.現実とのリンク
ツイートの中で、身につけているものや今見ているものの写真(もちろん3次元です)をアップすることもしばしば。本人たちではなく、彼らの目が見ているものとして現実の世界を映すのも「それらしさ」が高まっていいなあと思うのですが、もっとダイレクトにリンクさせてくることもありました。例えばこれ、舞台本番終演直後のメンバー同士のかけあいなのですが、来栖翔くんだけがごはんを食べに行かずに1人抜けたようです。ギリギリ、とか言ってるので何かに急いでいたらしい。 理由は次の日になってはっきりして、実家のある名古屋に帰省していたとのことでした。
さらば名古屋!ってなわけで帰ってきたぜー!雨だし寒かった。
— 来栖 翔 (@Syo_K_SH) 2014, 1月 30
で、ここで改めて「すげーギリギリ(笑)」のツイートをした時間(22:06)と、品川発・名古屋行き最終新幹線の時間を照らし合わせると……。
メンバー同士で話しているときは「1人でどこ行くのかな?」なわけですが、次の日になってからこれが分かるわけです……。いや、むしろ名古屋と本人の口から出る前から新幹線の時間を調べて「ちょうど終電の時間だから帰省だね」って言ってる方も少なくなかったです。ここまで行き届いてることを見込んでいるからこその信頼!
細かすぎる! ここまでやる!? ってくらいですが、そういう細かいところがやられているほど受け手としては真実らしさが高い、つまり世界観に一緒になって入り込む、共有することができるのです。単なるSNSツールの1つですが工夫できる余地はいろいろあるのでした。
うたプリの場合、ゲームではアイドルと恋愛をするのですが、Twitter企画では「アイドル」「ファン」の関係が貫かれているのもおもしろいなあと思います。距離感がまったく違うし見せ方も異なりますよね。
後者の場合は3次元のアイドルと同様に「与えられている表の部分から想像する」楽しさが強いので、だからこそTwitterという断片的なツールを用いることでさらにそれらしさが高まっている面もありそうです。
さて、長くなったのでとりあえずここまで。次回は「アイドルはファンがいなくちゃ成立しない」ということで、公式側の“遊び”にファンがファンとしてどんな風に呼応しているかの部分を紹介したいと思います。
こっちを含めてこの企画は成立すると言っても過言ではないですし、そういう良い意味の暗黙の前提、嘘の共有で作られている世界、わたしは大好きです。インターネット楽しい!
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もぐもぐ
ブロガー/ライター
1989年生まれ、東京都出身。ブログ「インターネットもぐもぐ」を中心に、ネット界隈で盛り上がっている話題から、普段の何気ない日常まで、独自の感性と視点からあらゆる物事を書き連ねる女子ブロガー/ライター。
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