「彫師」という職業にどんなイメージを抱いているだろうか。
刺青・タトゥーの歴史は古く、国内では、今も馴染み深い和彫は江戸時代にはカルチャーとして成立していた。
沖縄では、琉球古来の「ハジチ(針突)」として文化的に根付いてきた歴史がある。
もっと遡ると、弥生時代の日本人がタトゥーを入れていたと中国の歴史書「魏志倭人伝」に記述されている。
そんな伝統的な文化を担う彫師というと、どうしても昔ながらの職人なイメージが先行してしまう。
芸能人やモデル、YouTuberといった著名人を彫り続け、自身もSNSを駆使した発信を続けるカリスマ彫師である美漸(びぜん)さんにお会いし、そこに現代彫師の矜持を見た。
彼の元にはRepezen FoxxのDJ銀太さんや、格闘家の平本蓮選手、TikToker・モデルのエリカ&マリナ姉妹のエリカさんといった著名人が足を運ぶ。 客層だけではない。
約5万人のフォロワーを抱えるInstagramや、約1.5万人のフォロワーを抱えるTikTokに加えて、YouTubeチャンネルを始動。自らもインフルエンサーとしても活躍する美漸さんは、昔ながらの職人というイメージとはかけ離れた特異な存在だ。
「僕の目標として、アンテナになりたいと思ってて」と、自身が思い描く彫師としてのビジョンを明かしてくれた。
SNSで多くのフォロワーを抱える有名な彫師がいたとしても、フォロワーの大半は刺青愛好家か彫師であるケースが多い。
「何かを発信しても刺青の世界でしか広がらない、大事なのはどれだけ一般層のファンをつくれるか」。
タトゥー文化の良いところを広めていきたいと考える美漸さんは、その点に重きを置いている。
「そこら辺の中学生、高校生が『彫師の美漸って知ってる?』みたいな」
「(一般の人に)名前が売れれば、僕がアンテナになって、刺青に全く興味ない人とか、若い子たちに刺青の良さを伝えることができるんですよ」
黒いインクの濃淡で立体感を表現していくのだが、タトゥーは針で皮膚に傷をつけて着色するため、入れた直後と傷が治った直後では色味が変わってしまう。
そのため、傷が治った時を想定して彫らなければならない。 美漸さんはそういった想定を組み立てながらも、テンポよくインクを肌に乗せていく。
そしてボカシの工程の最後に、般若の眼が描かれる。 ボカシが終わると、さらにその上から白いインクでハイライトを入れていく。
まさに画竜点睛、般若に命が宿る。その瞬間はぜひ動画でご覧になってほしい。
刺青・タトゥーの歴史は古く、国内では、今も馴染み深い和彫は江戸時代にはカルチャーとして成立していた。
沖縄では、琉球古来の「ハジチ(針突)」として文化的に根付いてきた歴史がある。
もっと遡ると、弥生時代の日本人がタトゥーを入れていたと中国の歴史書「魏志倭人伝」に記述されている。
そんな伝統的な文化を担う彫師というと、どうしても昔ながらの職人なイメージが先行してしまう。
芸能人やモデル、YouTuberといった著名人を彫り続け、自身もSNSを駆使した発信を続けるカリスマ彫師である美漸(びぜん)さんにお会いし、そこに現代彫師の矜持を見た。
目標は「アンテナ」
現在、新規の予約受付を停止せざるを得ないほど厚い支持を集める美漸さん。彼の元にはRepezen FoxxのDJ銀太さんや、格闘家の平本蓮選手、TikToker・モデルのエリカ&マリナ姉妹のエリカさんといった著名人が足を運ぶ。 客層だけではない。
約5万人のフォロワーを抱えるInstagramや、約1.5万人のフォロワーを抱えるTikTokに加えて、YouTubeチャンネルを始動。自らもインフルエンサーとしても活躍する美漸さんは、昔ながらの職人というイメージとはかけ離れた特異な存在だ。
「僕の目標として、アンテナになりたいと思ってて」と、自身が思い描く彫師としてのビジョンを明かしてくれた。
SNSで多くのフォロワーを抱える有名な彫師がいたとしても、フォロワーの大半は刺青愛好家か彫師であるケースが多い。
「何かを発信しても刺青の世界でしか広がらない、大事なのはどれだけ一般層のファンをつくれるか」。
タトゥー文化の良いところを広めていきたいと考える美漸さんは、その点に重きを置いている。
「そこら辺の中学生、高校生が『彫師の美漸って知ってる?』みたいな」
実際、美漸さんの元を訪れたインフルエンサーが発信してくれることで、刺青の世界ではない一般層のファンを獲得できたという。
「(一般の人に)名前が売れれば、僕がアンテナになって、刺青に全く興味ない人とか、若い子たちに刺青の良さを伝えることができるんですよ」
背中一面の般若
美漸さんの作品のなかでも、特に人気であるこの般若のデザイン。 本日は陰影を描く「ボカシ」と呼ばれる作業を行っていく。黒いインクの濃淡で立体感を表現していくのだが、タトゥーは針で皮膚に傷をつけて着色するため、入れた直後と傷が治った直後では色味が変わってしまう。
そのため、傷が治った時を想定して彫らなければならない。 美漸さんはそういった想定を組み立てながらも、テンポよくインクを肌に乗せていく。
そしてボカシの工程の最後に、般若の眼が描かれる。 ボカシが終わると、さらにその上から白いインクでハイライトを入れていく。
まさに画竜点睛、般若に命が宿る。その瞬間はぜひ動画でご覧になってほしい。
カリスマ彫師が手掛ける般若
ディープなタトゥーカルチャー
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