Oculusブランド消滅、Facebook新社名「Meta」へ変更で紐付け不要に

Oculusブランド消滅、Facebook新社名「Meta」へ変更で紐付け不要に
Oculusブランド消滅、Facebook新社名「Meta」へ変更で紐付け不要に

Photo by Remy Gieling on Unsplash

POPなポイントを3行で

  • Facebookが社名を「Meta」に変更
  • VRブランド「Oculus」も改称
  • Facebookの紐付けが不要に
Facebookが社名を「Meta(メタ)」に変更。それに伴い、同社の傘下であるVRブランド・Oculus(オキュラス)の製品も改称されることが発表された。

これは、同社のAR/VR(拡張現実/空間現実)担当部門・Facebook Reality Labsの責任者であるアンドリュー・ボスワース(Andrew Bosworth)さんのFacebookの投稿で明らかとなった。

2022年初頭より、VRヘッドセット「Oculus Quest」は「Meta Quest」に、アプリ「Oculus App」は「Meta Quest App」に変更。実質的にOculusのブランド名は消滅することになる。

また、2022年内には、Facebookアカウントと紐付けせずとも、「Quest」にログインできるようになる予定としている。

「Oculus」とFacebookの紐付け、過去には不評の声も

Oculus Quest 2/画像はAmazonより

執筆現在、VRヘッドセットのシェア率トップを走り、専門開発環境もある「Oculus」。

2020年10月より、新規ユーザーはFacebookアカウントを使用してログインしなければならなかった。

既存のユーザーについても、従来のOculusアカウントが2023年初頭にサポート終了してしまうため、Facobookアカウントと紐付ける必要があった。

これについて、一部のユーザーからは不満の声が上がっていた。

国内外で参入が相次ぐメタバース

なお「Meta」への社名変更の背景には、昨今盛んに語られているメタバース事業への注力がある。

Meta(Facebook)のCEOであるマーク・ザッカーバーグさんは7月、米メディア「The Verge」のインタビューに対し「Facebookは今後5年以内にソーシャルメディア企業からメタバース企業へ移行する」と回答し注目を集めていた

メタバースとは、SF作家のニール・スティーヴンスンさんが小説『スノウ・クラッシュ』で創作した、様々なものが電子化され拡張されたデジタル世界を指す用語。

通貨や物などあらゆるものが電子化された「もう一つの世界」は、『レディ・プレイヤー1』などを筆頭に多数制作されてきた。

現在は様々な定義があるが、仮想空間上で他のユーザーたちとアバターを介してコミュニケーションや経済活動を行えるサービスの総称として使われている。

国内外で多くのIT企業が参入を表明しており、日本でもソーシャルゲーム事業を展開するグリーの子会社・REALITYなどが参入を宣言している

一方、社名は変更になるものの、同社が展開する同名のSNS「Facebook」の名称としての利用は継続される。

ザッカーバーグも注力する「メタバース構想」とは?

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