発売日は10月29日(金)。価格は1760円(税込)。
オンライン上の仮想空間「メタバース」
コロナ禍で大人数での対面交流が自粛される中、大規模イベントを開催する新たな場として注目を集めている。
例えば、トラヴィス・スコットさんやアリアナ・グランデさん、米津玄師さん、星野源さんなどが、Epic Gamesが配信するTPSゲーム『Fortnite』内で音楽ライブを開催し盛況を博した。
仮想空間でアバターを操作し交流を図れるVRChatも、メタバースの一種に数えられており、より現実に近いコミュニケーション体験をおこなえるメタバースは、「インターネットの後継」とまで呼ばれ、Facebookなどの海外企業をはじめ、新規参入が相次いでいる。
本書では、メタバースの入門書として、メタバースの体験方法や、我々の生活に及ぼす影響について様々な角度から解説。
日本国内のメタバースを牽引する、開発者やアーティスト、ジャーナリストのインタビューを掲載し、これからの必須知識となるであろうメタバースの知られざる魅力に迫っている。
[目次]
◆interview
三淵啓自 メタヴァースが変える世界──先駆者セカンドライフの持続性から未来を探る
宇川直宏 無限の幻想を共有すること──ヒッピー・ムーヴメントが果たせなかった夢の続き
國光宏尚&新清士 来るべき「オアシス」への道筋──SNSとゲーム、VR、ブロックチェーンの交差がメタヴァースを実現する (取材:葛西祝)
今井晋 スラングと身振り手振りの重要性──『フォートナイト』が脚光を浴びた理由
TREKKIE TRAX クラブ・カルチャーをもう一回やり直している感覚──VRChatでワールド・ツアーを敢行、DJ集団が目撃した景色とは
池上英子 人間は古来よりずっとアヴァターを使ってきた──文明そのものを成り立たせるヴァーチャルの力
藤嶋咲子 「声」の熱量を、意志を表現する──ヴァーチャル・デモの可能性
◆how-to
メタヴァースを体験するには何が必要? 事前に用意しておきたいもの
実際にメタヴァースを体験してみよう① ヴァーチャルSNS/ソーシャルVR編
実際にメタヴァースを体験してみよう② オンライン・ゲーム/ゲーム型コンテンツ編
◆column
巽孝之 『スノウ・クラッシュ』使用前後──ニール・スティーヴンスンのSF的想像力
斉藤賢爾 ブロックチェーン、NFTと個別に構築されるメタヴァース
田中 “hally” 治久 プレヒストリック・メタヴァース──「ごっこ遊び」はいかにして「メタヴァース」へと至ったか
藤田直哉 『竜とそばかすの姫』と日本的メタヴァース
飯田一史 アインクラッドはなぜ特別なのか──『ソードアート・オンライン』におけるアヴァターの「顔」
白石嘉治 「分身」の夜のうた──VRの淵源、アルトーの「潜在的現実」によせて
小谷真理 現実における性差の歪さをいかに変えることができるか──漫画『ルサンチマン』が突破した壁
三田格 異世界へ転生すると何が起きる?──メタヴァースの先にあるもの
エフゲニー・モロゾフ もうひとつのデジタル世界は可能だ──プライヴァシーの向こう側 (訳:土田修)
関連商品
編者:ele-king編集部
発行:株式会社Pヴァイン
発売:日販アイ・ピー・エス株式会社
発売日:2021年10月29日
判型:菊判
ページ数:160
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