YouTubeなどで盛り上がるTRPGについて、アークライト、KADOKAWA、グループSNE、新紀元社、ファーイースト・アミューズメント・リサーチ(F.E.A.R)、冒険支援株式会社の関連出版社6社が、合同で「TRPGライツ事務局」を設立。
「二次創作活動に関するガイドライン」を発表した(外部リンク)。
近年では、SNSやチャットツールの発達に伴いオンラインでのプレイ環境が充実しており、YouTubeなどでの生配信もバーチャルYouTuberやゲーム実況者が参加し盛り上がっている。
参加者の脳内で好きなように物語をつくることができるのがTRPGの大きな魅力の1つであり、それに伴う裁定や世界観などの設定が集められたのが、各出版社などが発売しているルールブックとなる。
そして、有志が二次創作としてルールブックに記載されたルールを用いて制作したシナリオが有償・無償を問わず頒布され、現在に至るTRPGの大きな盛り上がりを支えている。
シーンの活性化に伴い、ルールブックに記載された裁定や設定をもとに有志が作成したシナリオはSNSやboothなどのプラットフォーム、即売会などで投稿・頒布されている。
ガイドライン上では、二次創作における禁止行為や権利表記の仕方、シナリオや著作物の図版の利用などについて説明がなされている。
また、別途一定条件を満たす二次創作物に対して、「スモールパブリッシャーリミテッドライセンス(SPLL)」が制定。
紙媒体やグッズなどで、製造数×頒布価格が20万円(税込み)以上となる場合や、サブスクリプションサービスで1年間の購読料の合計が20万円(税込み)以上となる場合に申請が必要となり、申請時に支払ったライセンス料から事務手数料を差し引いたものが原著作者に支払われることとなる。
いずれも、1形態あたり16,500円(税込)のライセンス料。
ただし、「紙媒体・グッズ類」は1作品の「製造数×頒布価格」が70万円(税込)以上の場合、「サブスクリプションサービス」は1年間の購読料の合計が70万円以上の場合、追加で別途契約が必要である旨が明記されている。
「電子出版物」については、現在検討中という。
TRPGライツ事務局公式サイトでは「二次創作管理製品名リスト」も公開されており、記事執筆時点では約90のタイトルが名を連ねている。
コンテンツの制作者として、ガイドラインが制定されクリアに活動ができるのは喜ばしいとしたうえで、活動に大きくかかわる部分として向き合う必要があり、個別に問い合わせが必要なものについては問い合わせつつ対応を行っていくと語られている。TRPG二次創作ガイドラインでたよ
今回の「TRPGライツ事務局」に名を連ねたのは、『新クトゥルフ神話TRPG』を擁するアークライトや、国内産TRPGの金字塔とも言うべき「ソード・ワールド」シリーズのグループSNEといったいずれも人気タイトルを抱え、国内シーンを牽引する6社。
各社個別だった窓口が一元化されたことは喜ばしいが、同時に、「TRPGライツ事務局」の決定は今後の国内TRPGシーンを左右することになるため、動向を見守っていきたい。
「二次創作活動に関するガイドライン」を発表した(外部リンク)。
主要6社が二次創作ガイドラインやライセンス制度を策定
TRPGは、ゲームマスターの用意したシナリオに沿ってプレイヤー達がロールプレイを行い、物語をつくっていく遊び。近年では、SNSやチャットツールの発達に伴いオンラインでのプレイ環境が充実しており、YouTubeなどでの生配信もバーチャルYouTuberやゲーム実況者が参加し盛り上がっている。
参加者の脳内で好きなように物語をつくることができるのがTRPGの大きな魅力の1つであり、それに伴う裁定や世界観などの設定が集められたのが、各出版社などが発売しているルールブックとなる。
そして、有志が二次創作としてルールブックに記載されたルールを用いて制作したシナリオが有償・無償を問わず頒布され、現在に至るTRPGの大きな盛り上がりを支えている。
シーンの活性化に伴い、ルールブックに記載された裁定や設定をもとに有志が作成したシナリオはSNSやboothなどのプラットフォーム、即売会などで投稿・頒布されている。
「ユーザーの自由な創作活動を制限しようとする意図はない」
「TRPGライツ事務局」は、ガイドライン制定のきっかけについて、そうした昨今のユーザー層の広がりを受けて二次創作活動もますます活発になり、ユーザーからガイドラインを策定してほしいという要望が高まったと説明。このガイドラインは、著作権法上のトラブルを未然に防止するために策定するものであり、ユーザーの自由な創作活動を制限しようとする意図はない、としている。TRPG関連出版社6社は、合同で「TRPGライツ事務局」を設立し、ユーザーの皆様に安心して二次創作活動を楽しんでいただけるよう、テーブルトークRPGの「二次創作活動に関するガイドライン」を公開しました。
— Role&Roll編集部_TRPG (@Role_and_Roll) October 11, 2021
ガイドライン策定の意図や詳しい内容は、以下URLをご参照ください。
<https://t.co/TIHPppzWKc>
ガイドライン上では、二次創作における禁止行為や権利表記の仕方、シナリオや著作物の図版の利用などについて説明がなされている。
また、別途一定条件を満たす二次創作物に対して、「スモールパブリッシャーリミテッドライセンス(SPLL)」が制定。
紙媒体やグッズなどで、製造数×頒布価格が20万円(税込み)以上となる場合や、サブスクリプションサービスで1年間の購読料の合計が20万円(税込み)以上となる場合に申請が必要となり、申請時に支払ったライセンス料から事務手数料を差し引いたものが原著作者に支払われることとなる。
いずれも、1形態あたり16,500円(税込)のライセンス料。
ただし、「紙媒体・グッズ類」は1作品の「製造数×頒布価格」が70万円(税込)以上の場合、「サブスクリプションサービス」は1年間の購読料の合計が70万円以上の場合、追加で別途契約が必要である旨が明記されている。
「電子出版物」については、現在検討中という。
TRPGライツ事務局公式サイトでは「二次創作管理製品名リスト」も公開されており、記事執筆時点では約90のタイトルが名を連ねている。
YouTubeで活躍するクリエイターたちの声
同ガイドラインの制定を受け、TRPG関連のコンテンツ制作に関わるクリエイターらも急きょ配信を行った。コンテンツの制作者として、ガイドラインが制定されクリアに活動ができるのは喜ばしいとしたうえで、活動に大きくかかわる部分として向き合う必要があり、個別に問い合わせが必要なものについては問い合わせつつ対応を行っていくと語られている。
各社個別だった窓口が一元化されたことは喜ばしいが、同時に、「TRPGライツ事務局」の決定は今後の国内TRPGシーンを左右することになるため、動向を見守っていきたい。
TRPGにかかわるクリエイターたちの考え
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