連載開始直後から漫画ファンの間で「あれ読んだか……!」と話題になり、「アメトーーク!」をはじめテレビ番組で紹介、「次にくるマンガ大賞2021」ノミネートなど躍進を続ける魚豊さんによる『チ。ー地球の運動についてー』。
『週刊ビッグコミックスピリッツ』に連載されている本作の6月30日(水)に発売される最新第4巻の表紙が公開されています。
『チ。ー地球の運動についてー』は、そんな群雄割拠の漫画シーンにおいて存在感を放っています。
「C教」と呼ばれる宗教が絶大な権力を持つ15世紀のヨーロッパを舞台に、「C教」が支持する天動説に立ち向かい地動説を証明しようとした人々を描く、という話。
作者・魚豊さんのTwitterにて1話・2話が公開されているので、まずは読んでみてください。
当たり前のように拷問はつらいし、異端者だと言われれば居場所もなくなってしまいます。 それでも、異端者たちは自分たちの地動説こそが正しいのではないかと感じ、惹かれてしまった”世界の真理”のために命を懸けていきます。
そんな、証明できるかもわからない非常識な発想に命を懸けるキャラクターたちの言葉の中には、字面だけを見ると現代でも溢れているような「本当に?」と真正面から受け止めづらいようなものもあります。
しかし、現在の私たちはすでに地動説が正しいということを知っています。彼らの想いは報われることを知っているからこそ、キャラクターたちの言葉はスカすことを許してくれず、真正面から響いてきます。 『チ。』はテンポのメリハリも気持ちよく、少年・ラファウが地動説を理解していくシーンでは、彼の頭の中が整理され、理解が進んでいく様子が映像的にわかりやすく、かつスピーディーに表現されています。
知識と知識がつながってわかることが増えていくという「知」の楽しさ、気持ちよさをここまで密に追体験できる作品はそうないはず。毎巻本当に面白いので、是非読んでみて欲しいです。
彼は3巻までに2度、異端者たちの前に立ちふさがっており、表紙では両手にそれぞれ異端者と対峙した際に持っていた拷問器具「苦悶の梨」と、剣を握っています。
ノヴァクと「苦悶の梨」で印象的なのが、第1話冒頭の拷問シーン。拷問を受けているのは、髪型から2巻より登場したオクジーのようにも見えます。 このシーンは作品全体として最初に描かれた部分であり、作品全体としてもテーマになりそうな「なら一体 何を 捧げれば、この世の 全てを 知れる──?」という問いが掲げられています。
毎回、映画のPVのラストのように、物語の進行と絡めその話でどう「チ」が描かれたのか総括するように印象的なタイトルの出し方がされている本作。 ノヴァクが表紙に登場し、物語としても根幹に迫りそうな第4巻では、上記の問いと絡めて、今回はどのような視点から「チ」が描かれるのか、今から発売が楽しみです。
『週刊ビッグコミックスピリッツ』に連載されている本作の6月30日(水)に発売される最新第4巻の表紙が公開されています。
信じてしまったもののために命を懸ける異端者たちを描く『チ。』
『鬼滅の刃』の社会現象化に続き、『呪術廻戦』『東京卍リベンジャーズ』『チェンソーマン』など注目作が続々メディア化していく現在。『チ。ー地球の運動についてー』は、そんな群雄割拠の漫画シーンにおいて存在感を放っています。
「C教」と呼ばれる宗教が絶大な権力を持つ15世紀のヨーロッパを舞台に、「C教」が支持する天動説に立ち向かい地動説を証明しようとした人々を描く、という話。
作者・魚豊さんのTwitterにて1話・2話が公開されているので、まずは読んでみてください。
作中は、「C教」と異なる考えを持つ異端者は、拷問を受け、最悪生きたまま火あぶりにされてしまうような厳しい時代。人類がクソおっきい岩を動かす話 1 pic.twitter.com/BzOx6soMx0
— 魚豊 「チ。地球の運動について」スピリッツにて連載中 (@uotouoto) December 11, 2020
当たり前のように拷問はつらいし、異端者だと言われれば居場所もなくなってしまいます。 それでも、異端者たちは自分たちの地動説こそが正しいのではないかと感じ、惹かれてしまった”世界の真理”のために命を懸けていきます。
そんな、証明できるかもわからない非常識な発想に命を懸けるキャラクターたちの言葉の中には、字面だけを見ると現代でも溢れているような「本当に?」と真正面から受け止めづらいようなものもあります。
しかし、現在の私たちはすでに地動説が正しいということを知っています。彼らの想いは報われることを知っているからこそ、キャラクターたちの言葉はスカすことを許してくれず、真正面から響いてきます。 『チ。』はテンポのメリハリも気持ちよく、少年・ラファウが地動説を理解していくシーンでは、彼の頭の中が整理され、理解が進んでいく様子が映像的にわかりやすく、かつスピーディーに表現されています。
知識と知識がつながってわかることが増えていくという「知」の楽しさ、気持ちよさをここまで密に追体験できる作品はそうないはず。毎巻本当に面白いので、是非読んでみて欲しいです。
— 魚豊 「チ。地球の運動について」スピリッツにて連載中 (@uotouoto) December 11, 2020
【ネタバレあり】最新4巻の表紙は、立ちはだかるあの男
今回発表された4巻の表紙に描かれているのは、第1巻から登場している異端審問官・ノヴァク。彼は3巻までに2度、異端者たちの前に立ちふさがっており、表紙では両手にそれぞれ異端者と対峙した際に持っていた拷問器具「苦悶の梨」と、剣を握っています。
ノヴァクと「苦悶の梨」で印象的なのが、第1話冒頭の拷問シーン。拷問を受けているのは、髪型から2巻より登場したオクジーのようにも見えます。 このシーンは作品全体として最初に描かれた部分であり、作品全体としてもテーマになりそうな「なら一体 何を 捧げれば、この世の 全てを 知れる──?」という問いが掲げられています。
毎回、映画のPVのラストのように、物語の進行と絡めその話でどう「チ」が描かれたのか総括するように印象的なタイトルの出し方がされている本作。 ノヴァクが表紙に登場し、物語としても根幹に迫りそうな第4巻では、上記の問いと絡めて、今回はどのような視点から「チ」が描かれるのか、今から発売が楽しみです。
面白い漫画が多すぎてこまっちゃう
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