細田守『竜とそばかすの姫』主人公は中村佳穂　声優初挑戦で劇中歌も担当

ミュージシャン・中村佳穂さんが、7月16日（金）公開の細田守監督最新作『竜とそばかすの姫』の主人公・すず／ベル役に決定。中村さんは声優および演技初挑戦となる。

さらに、物語の軸となる劇中歌を担当することが発表。楽曲が流れる予告編が公開された当初から、SNSを中心に中村さんの名前は上がっていたが、その予想通りの抜擢が明らかになった。

「彼女こそすずだ！」細田守も絶賛する中村佳穂

1992年生まれ、京都出身の中村佳穂さんは、20歳から本格的に音楽活動をスタート。「FUJI ROCK FESTIVAL」への出演や自主企画などで注目されるミュージシャンだ。

以前から中村さんが2018年にリリースしたアルバム『AINOU』の収録曲「そのいのち」に心打たれ、数年前にライブにも足を運ぶなど親交のあったという細田監督。

監督自らが「すずを見つけ出す」と意気込んで開催された本作品のオーディションで、歌声や存在感が「彼女こそすずだ！」と大絶賛され、今回の出演が決定した。 演じるキャラクターの1人・すずは、高知の自然豊かな村で生まれ育つ、歌うことが大好きな少女。幼い頃、母親を事故で亡くしてから現実世界に心を閉ざし大好きだった歌を歌えなくなるという役どころ。

一方のベルは、その並外れた歌声と大胆不敵な美貌で仮想世界「U」の50億のアカウントでもっとも注目される絶世の歌姫。正体は、内気で自分に自信のない女子高生・すずでであり、中村さんは1人2役を演じる形だ。

現実と仮想空間を舞台に描く『竜とそばかすの姫』

スタジオ地図制作の細田守監督最新作『竜とそばかすの姫』は、かつて『サマーウォーズ』で描いたインターネット世界を舞台に、『時をかける少女』以来となる10代の女子高校生ヒロインが主人公。

母親の死により心に大きな傷を抱えた主人公・すずが、“もうひとつの現実”こと50億人が集うインターネット上の仮想世界「U（ユー）」で大切な存在を見つけ、悩み葛藤しながらも懸命に未来へ歩いていこうとする物語。 現実世界と仮想世界。2つの世界を、細田作品ならではのリアル×ファンタジーの絶妙なバランスと、圧倒的スケールの物語を実現させるため、スタッフキャストチームには、役者、音楽、デザイン、アニメーション、CGなど各ジャンルから多様性溢れる才能が集結している。

キャラクターデザインは、『アナと雪の女王』『塔の上のラプンツェル』など、ディズニー作品で数多くのキャラクターを手がけてきたジン・キムさん、仮想世界「U」のコンセプトアートは、新進気鋭の建築家／デザイナーのエリック・ウォンさんが担当。

『#竜とそばかすの姫』
最新作に世界中の才能が集結❗️

キャラクターデザインは『アナ雪』を手掛けたジン・キム。Uのデザインは新進気鋭のデザイナー、エリック・ウォンが担当。

さらに、アカデミー賞ノミネート！カートゥーン・サルーンのトム・ムーア監督、ロス・スチュアート監督が集結✨#細田守 pic.twitter.com/QU4NY3oUUX

— 『竜とそばかすの姫』細田守最新作＠スタジオ地図 (@studio_chizu) April 2, 2021

ほかにも、『ソング・オブ・ザ・シー 海のうた』など、これまで5本の映画をアカデミー賞にノミネートさせてきたアイルランドのアニメスタジオから、トム・ムーア監督とロス・スチュアート監督をはじめとするスタッフが参加している。

キャストには、すずの同級生役に成田凌さん、染谷将太さん、玉城ティナさん、幾田りらさんといった注目の俳優・アーティストが集結。

さらに、ベルが「U」で出会うキャラクターに森川智之さん、津田健次郎さん、小山芙美さん、宮野真守さん、ほかにも森山良子さん、清水ミチコさん、岩崎良美さん、中尾幸世さん、坂本冬美さん、役所広司さんが発表されている。 ©2021 スタジオ地図