歌が歌えていなかったら死んでいたかも
──te'resaさんが好きなファッションってどういうものなんですか?te'resa 誰もが着てるようなのは嫌だし、かといって異世界的なのは求めてないから、奇抜と無難の中間というか。程よくどこかで個性が出るものが好きです。名前をつけるなら「NEOヤンキー」???
──言い得て妙ですね(笑)。少し強気に見られやすいファッションなのかもしれません。
te'resa でも、よく不安に駆られる時はあります。
人間関係でぶつかったときや活動が上手くいかない時、ふとした瞬間にこれで良いのか、今やっていることを十分に充実させてできてるのかって思うことがあります。
どうしようもない時は、音楽を爆音で聞いたりバイク走らせたり遠くまでバイクに乗って気を紛らわせたりします。
──大人っぽく見えてしまうから、勘違いされてしまうのかもしれませんね。まだ17歳ですし、将来や人間関係で不安になるのは普通のことだと思います。そういう弱音は、SNSでさらけ出せますか?
te'resa 私にとって、SNSは全てをさらけ出す場所じゃないです。
言えない本音は、日記にすべて書き留める。あとは曲にして昇華したり。歌が歌えていなかったら、死んでたかもしれない。
バーチャルは、アイデンティティの障壁を超える
te'resa 母がピアノが好きで、物心着く頃には私もやってました。遊びで作曲もしていて、音楽だけはずっと一緒でした。
──ずっと身近なものだったんですね。だから音楽を表現活動として選んだんでしょうか? te’resaさんにとって、歌うことはどんな意味を持っていますか?
te'resa 音楽が本当に大好きで、それしか考えられなかったから。私にとって、歌うことは自分であることだと思います。歌は私の存在意義です。
──te'resaさんの楽曲のリリックも、自分を確立することや、存在証明などが楽曲のテーマになっている曲が多いですよね。これまで発表されてきた曲は、ご自身の経験や考えなどとリンクしているんですか?
te'resa 「自己を確立し、限界や障壁に囚われない表現者でありたい」という意思にリンクしています。
でも自己確立って個性的である必要もなくて、自分に自信を持って愛せればそれで良いと思うんです。
悩むこともあるけど、人間どんな時も絶対強く生きなきゃいけない。少しおこがましいけど、(自分の曲が)誰かの応援歌になったり心の指標になったりするといいなと思ってます。
te'resa 「これが自分らしい」と思えることを心から楽しんでやる。それが自分らしさだと思っています。
何をやっている時が一番幸せかを見つけることが自分らしくいることに繋がるのかなと。
あとは、リップとか香水とか、なにか一つ自分の欠かせないものを身に纏うとかも大事な気がします。
──「存在証明」が命題であるte'resaさんが、あえて「バーチャルアーティスト」として活動することを選んだのはどうしてだったんですか?
te'resa 国籍とか性別とか宗教とか、本当に色んなアイデンティティの障壁がある世界で、自由に活動できるし色んなことを伝えられるんじゃないかって。
初めは全く想像がつかなかったけど、KAMITSUBAKI STUDIOに出会えて新しいことに挑戦出来る機会に巡り合えて素直に嬉しいと思っています。
──「バーチャルである自分」への戸惑いや葛藤はありませんか?
te'resa 遠い存在に感じられてしまうことがあって、それは悲しいです。
でも、誰とも共通してないからこそ、誰とでも繋がれるチャンスがある。
国や世代を超えてどんな人ともコラボできるし、現実世界とバーチャル世界の良いところをかけ合わせることで、可能性をいくらでも広げられると思っています。
例えば、今回古着ブランド「BOY」さんとコラボしています。
コロナ禍で遊びに行けなかったり好きな洋服に触れられなかったりするのは寂しいじゃないですか。
私が着てる姿をくるくる立体で見れたら、お店に来れない子もどんな服かわかったりすると思って。
東京に来れなくてつまんない毎日だなって感じてたりしたらこのサイトに遊びにきてほしい。
ニュース。渋谷カルチャーを代表する古着屋さん・BOYに遊びに行って、コラボしてみた。店長と一緒に作ったプレイリストと、コーディネートのオンラインショップと、、次回またサプライズがあるからお知らせするね。今日からはじまるよ。サイトはこちら。https://t.co/CIzI4r2NaA pic.twitter.com/TdFe7dxuIf
— te'resa (@virtual_teresa) October 9, 2020
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