──本作品をつくる上でこだわった点や大変だった点はありますか?
坪島さん 主に3点あります。
まず、変形前後でのプロポーションの維持です。
今回モチーフとしたツノゼミの尖った形状と、カエルの滑らかなフォルムをどう無理なく両立させるか悩みました。 結果としてカエル側の主なモチーフとして「コノハガエル」という木の葉のような姿をしたカエル、ツノゼミ側に「ニトベツノゼミ」という種を選び、両者のバランスを調整することで折り合いをつけています。
ちなみに作品名の「可変角蛙」はツノゼミとカエルを合わせたものと、実在のカエルの属をかけた名称です。
これは初めから決めていたのですが、実際のツノガエルはずんぐりした体形なので、直接的なモチーフではありません。 次に「変形の難易度」です。
──「変形の難易度」とは?
坪島さん 簡単すぎてもつまらないですし、難しすぎても購入した方が扱えなくなってしまうので、毎回悩んでいます。
──なるほど。
坪島さん 本作品は変形工程を絞る代わりに、上述の連動変形を取り入れることでわかりやすい変形ではありつつも、構造を楽しめるように設計しています。
また、各可動部にはバネによるロック機構を採用することで直感的にパーツを動かしていくことで変形が完了するようにしました。
──最後のこだわりポイントはなんですか?
坪島さん 「電着塗装への挑戦」です。
銀や銅合金を主に使っているので、これまで、どうしても色幅が限られてしまっていたんです。
ですが今回、新たに導入した機材によって鮮やかな着色が可能となりました。 ──確かに赤色、金色、銀色がお互いを引き立てる形で映えていますね。
坪島さん 電着塗装は、普通の塗装と違って焼き付けを行うので塗膜が強く、手で触る機会の多い作品でも経年劣化の心配が少ないのが特徴です。
そのままの状態で塗装すると色味が単調となってしまうので、深みを出せるよう下地にひと手間加えています。
限定12体のうち1体目というこの「可変角蛙」はGallery花影抄にて取り扱い中。462,000円(税込)。
坪島さん 主に3点あります。
まず、変形前後でのプロポーションの維持です。
今回モチーフとしたツノゼミの尖った形状と、カエルの滑らかなフォルムをどう無理なく両立させるか悩みました。 結果としてカエル側の主なモチーフとして「コノハガエル」という木の葉のような姿をしたカエル、ツノゼミ側に「ニトベツノゼミ」という種を選び、両者のバランスを調整することで折り合いをつけています。
ちなみに作品名の「可変角蛙」はツノゼミとカエルを合わせたものと、実在のカエルの属をかけた名称です。
これは初めから決めていたのですが、実際のツノガエルはずんぐりした体形なので、直接的なモチーフではありません。 次に「変形の難易度」です。
──「変形の難易度」とは?
坪島さん 簡単すぎてもつまらないですし、難しすぎても購入した方が扱えなくなってしまうので、毎回悩んでいます。
──なるほど。
坪島さん 本作品は変形工程を絞る代わりに、上述の連動変形を取り入れることでわかりやすい変形ではありつつも、構造を楽しめるように設計しています。
動画にも映っているように、ツノゼミの頭部を押し込むのに連動して翅が反転しカエルの後脚となり、同時にカエルの頭部も持ち上がります。唐突な宣伝恐縮です 笑
— 坪島悠貴 (@hau9000) October 5, 2020
「可変角蛙」、ギャラリーHPにて公開して頂いてます!
ツノゼミからカエルへ変形。
翅はリンク機構を利用して連動変形します。925銀製、一部に18金使用。赤色は電着塗装によるものです。#可変金物https://t.co/iPqOdh7du3 pic.twitter.com/Ni4azTwp4F
また、各可動部にはバネによるロック機構を採用することで直感的にパーツを動かしていくことで変形が完了するようにしました。
──最後のこだわりポイントはなんですか?
坪島さん 「電着塗装への挑戦」です。
銀や銅合金を主に使っているので、これまで、どうしても色幅が限られてしまっていたんです。
ですが今回、新たに導入した機材によって鮮やかな着色が可能となりました。 ──確かに赤色、金色、銀色がお互いを引き立てる形で映えていますね。
坪島さん 電着塗装は、普通の塗装と違って焼き付けを行うので塗膜が強く、手で触る機会の多い作品でも経年劣化の心配が少ないのが特徴です。
そのままの状態で塗装すると色味が単調となってしまうので、深みを出せるよう下地にひと手間加えています。
Gallery花影抄で販売中
生物と変形という、一見対極のこの組み合わせを実現した坪島さんの変形金属シリーズ。限定12体のうち1体目というこの「可変角蛙」はGallery花影抄にて取り扱い中。462,000円(税込)。
職人技の数々
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