Twitter上で展開された投稿企画「#フォロワー10000以下の一次創作作家発掘フェス」で、ひときわ目を引く鮮やかで毒々しくも美しいハサミ。
フォロワー数1万人以下のアーティスト・クリエイターたちがハッシュタグをつけて作品を投稿する同企画において、2000件以上のRT、1万件以上のいいねを獲得したのがハサミ作家・佐藤聖也さんだ。
聞けばハサミづくりはすべて独学、社会人生活と並行して制作していたものの、環境を変えるために脱サラして専業作家として活動を開始したのが2021年夏のこと。 作家としてデビューして間もないながらも、鋭く美しいハサミの数々は多くの人の心をつかんだ。
「ハサミという概念が持つ精神的なイメージが好きだから」と制作対象としてハサミを選んだ理由を話す佐藤さん。作家として生きる決意や自身を虜にするハサミの魅力、さらには独学という制作スタイルまで、お気に入りの作品とともに紹介してもらった。
【画像】世にも珍しいハサミ作家の作品(25枚)
「着用のことなど考えずに大胆な装飾やサイズ感、石留めなどをしているうちに、ファッションアイテムであることが自分のスタイルに合っていないことに気づき、金属造形美を追及する表現媒体としてハサミをつくることにしました」 処女作となったハサミが完成した際、形になった喜びと共に「もっと良いものがつくれる」という気持ちが湧き上がり、「自分は一生ハサミをつくり続ける」と確信。
2017年に宝飾ジュエリー・貴金属作品の展覧会である「職人力展」にハサミを出展したところ賞を受賞。「裏では“ハサミが宝飾ジュエリー・貴金属作品として賞を獲っていいのか?”という議論もあったようですが、それすら乗り越えたことが大きな自信になりました」という。
社会人として生活しながら制作を続けていたが、「学生時代は資金がない代わりに時間があったが、社会人時代は時間がない代わりに資金がある」というギャップに苦しみ、制作手法を変更。 「3DCGソフトでモデリングしたものを3Dプリンターで出力、それを鋳造(溶解させた金属を流し込む)という技法で金属化してハサミをつくるスタイルを確立しました。そこからは今までよりクオリティの高い作品がつくれるようになりました」
環境を整え、作品のクオリティが安定したことで、作家として生きるべく決意を固める。2021年の夏に会社を辞めて、同じく作家を目指す友人とシェアハウスをスタート。部屋の中に火花も出せる防音室をつくり、専業作家としての歩みはじめた。
フォロワー数1万人以下のアーティスト・クリエイターたちがハッシュタグをつけて作品を投稿する同企画において、2000件以上のRT、1万件以上のいいねを獲得したのがハサミ作家・佐藤聖也さんだ。
聞けばハサミづくりはすべて独学、社会人生活と並行して制作していたものの、環境を変えるために脱サラして専業作家として活動を開始したのが2021年夏のこと。 作家としてデビューして間もないながらも、鋭く美しいハサミの数々は多くの人の心をつかんだ。
「ハサミという概念が持つ精神的なイメージが好きだから」と制作対象としてハサミを選んだ理由を話す佐藤さん。作家として生きる決意や自身を虜にするハサミの魅力、さらには独学という制作スタイルまで、お気に入りの作品とともに紹介してもらった。
【画像】世にも珍しいハサミ作家の作品(25枚)
「自分は一生ハサミをつくり続ける」
佐藤さんがハサミ作家の道を歩みはじめたのは専門学校時代。当時は北海道芸術デザイン専門学校でジュエリーの制作に没頭していた。「着用のことなど考えずに大胆な装飾やサイズ感、石留めなどをしているうちに、ファッションアイテムであることが自分のスタイルに合っていないことに気づき、金属造形美を追及する表現媒体としてハサミをつくることにしました」 処女作となったハサミが完成した際、形になった喜びと共に「もっと良いものがつくれる」という気持ちが湧き上がり、「自分は一生ハサミをつくり続ける」と確信。
2017年に宝飾ジュエリー・貴金属作品の展覧会である「職人力展」にハサミを出展したところ賞を受賞。「裏では“ハサミが宝飾ジュエリー・貴金属作品として賞を獲っていいのか?”という議論もあったようですが、それすら乗り越えたことが大きな自信になりました」という。
2021年夏、脱サラして専業作家に
卒業後は金属加工会社に就職、近代の加工技術を勉強したのちに、「ひと目に触れる完成品をつくりたい」と思い立ち、サインディスプレイの会社へと転職した。社会人として生活しながら制作を続けていたが、「学生時代は資金がない代わりに時間があったが、社会人時代は時間がない代わりに資金がある」というギャップに苦しみ、制作手法を変更。 「3DCGソフトでモデリングしたものを3Dプリンターで出力、それを鋳造(溶解させた金属を流し込む)という技法で金属化してハサミをつくるスタイルを確立しました。そこからは今までよりクオリティの高い作品がつくれるようになりました」
環境を整え、作品のクオリティが安定したことで、作家として生きるべく決意を固める。2021年の夏に会社を辞めて、同じく作家を目指す友人とシェアハウスをスタート。部屋の中に火花も出せる防音室をつくり、専業作家としての歩みはじめた。
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