期間は10月7日(月)から13日(日)の1週間で、渋谷のMAGNET by SHIBUYA109にてピールオフ式の広告で掲出が予定されている。
キャンペーンキャラクターには世界を舞台に活躍するガールズバンド・CHAIが抜擢。「NEOかわいい」「コンプレックスはアートなり」という彼女たちのコンセプトと本キャンペーンがマッチしたため起用の運びとなった。
社会を動かす取り組み
近年、女性を知り、選択肢を増やす活動がSNSを中心に盛んに行われている。好きな靴を履いて働く権利を主張する「#KuToo」運動や避妊法の選択肢を増やすことを主張する「#なんでないの」運動など耳にしたことがあるかもしれない。
「#KuToo」運動では、NTTドコモを始めとする大手企業が男性と女性どちらもスニーカーなどの着用を認め、服装規定の見直しを行うまでの社会的反響があった。
タブーからオープンに
「生理」の問題は女性特有のものとして公ではタブー視されがちであったが、近頃は着実に注目を集めるトピックとなっている。2019年度の手塚治虫文化賞短編賞を受賞した漫画「生理ちゃん」は、二階堂ふみさん主演により11月8日(金)より映画上映が決定した。
今回のキャンペーンでは、あらゆる人の目に触れる可能性のある場所に貼られたナプキンを自分ではがして持って帰ることができる斬新なスタイルが注目点だ。
また掲出方法だけでなく、デザイン性の高いカラフルなナプキンのパッケージも従来の「生理」のイメージを払拭し、性別の垣根を超えてオープンなものになるための一石を投じる。
『SPUR』編集長の想い
10月11日(金)には、「性別」と「年齢」という二重の差別を受ける途上国の女子たち特有の問題に焦点をあて、その解決にむけて世界各国が取り組む、8回目の「国際ガールズデー」を迎える。『SPUR』編集長・五十嵐真奈さん コメント
現在、ファッションでも社会でも、多様性が尊重される時代になりました。「SPUR」でも、 個性や自分らしさを応援する特集を積極的に組んできました。その想いが“JUST BE YOURSELF”に集約されています。さらにこの想いを掘り下げて考えたとき、今までの考えや社会の仕組みが刷新されている今こそ、ひとりひとりが自分の体についてもっと知り、体の声を聞く必要があるのではないか?と気づいたのです。
毎日絶好調で過ごせない事情ももちろんあるでしょう。人間ですから、体のバイオリズムだって、無視できません。人の着こなしや性格に、人の数と同じだけの個性があるように、生理にも個性があります。誰もが自分らしさを表現できるファッション、スタイルを愛して自由に楽しむことは、周りの人たちの「幸せ」の始まりになるかもしれない。その願いを込めて、女性のバイオリズムに伴う「生理ナプキン」を、今までにはなかったようなデザインに包んで、あらゆる人の目に触れる可能性のある場所に掲出し、自分や他者の体に考えるきっかけをつくれたら、 と思いました。(一部抜粋)
多くの運動や取り組みは「女性の権利」だけでなく「全ての人の権利」を考え直す機会となるのではないだろうか。
※記事初出時、一部表記に誤りがございました。お詫びして訂正いたします。
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