独特の方向性で進化を遂げるクリエイターたち
販売されているのは3Dアバターが中心と説明したが、それ以外にも興味深いものが数多く展示されていた。例えばアクセサリーやボードゲーム、他にはなんと一軒家まで。購入したアバターをアクセサリーで飾ったり、友人と団らんする場所として家を購入しオブジェクトを配置したりといった需要を感じさせる。 ブース自体のこだわりもユニークだ。遠目から見るとロゴが表示されているだけが、近づくとアニメーションとともにブースが組み上がっていくブース。外から見るとプラネタリウムが置いてあるだけだが、中に入ると満天の星空が広がるブース。もちろんこれらはゲームでは当たり前のギミックだが、有志の制作のものをVRで経験すると新鮮な驚きがあた。 感情をアピールするエモートの販売も。たしかに、ヘッドマウントディスプレイを付けコントローラーを握って体験する仮想空間では、咄嗟に綺麗な動きで感情を表現するのが難しい。オリジナルのモーションや目立つエモートは手軽に人と差別化する手段として求められるようになるのかもしれない。 販売されていた3Dモデルの種類もとにかく多かった。美少女やロボットはアバターの定番といった感じで多くの種類が販売されていた。一方ケモノや怪獣、木彫りの熊や枯山水といった渋いところまで、自分の作りたいものを作るというクリエイターの多様性も確かに息づいていた。 バラエティに富んでいたのは一般ブースだけではない、企業ブースもだ。電撃文庫のブースではソードアート・オンラインの一場面を再現したジオラマが設置されていたりと、ファンにはたまらない展示が。この他、合計30社が協賛企業としてVケットに出展していた。 実際の店舗と連動した企画を展開していた企業も見逃せない。仮想空間に出展する一方、実店舗でアバターをまとった店員がディスプレイ上で接客しアバターとTシャツをセットで販売するという取り組みだ。自分の世界観を表現したブースに音源を置いているミュージシャンも。仮想空間と連動してプラスアルファの価値を提供する製品も今後は増えていきそうだ。
【告知②】Vケット3期間中、渋谷109店7FのWEGOにて、バーチャルとリアルがまじる店舗を展開します!
— VADER VADER 〈ベイダーベイダー〉 (@VADERVADER4) September 21, 2019
リアル店舗で体験してくれた方には、【VADERVADERステッカー】、店頭でアイテムを購入してくれた方にはさらにおまけがつきます!😁#WEGO #VADERVADER #Vket pic.twitter.com/60INkb6EVD
バーチャルマーケット4に向けても進行中
様々な可能性の広がりを感じさせつつ、延べ70万人が参加したバーチャルマーケット3は9月28日に幕を閉じた。既に次回となる「バーチャルマーケット4」の開催が2020年春と発表されている。バーチャルマーケット3に使用されたワールドは改めて一般公開されるとのこと。期間中に参加できなかった、回り切れなかった方も、テーマパーク気分で楽しめそうだ。
また、VRChat上ではバーチャルマーケット以外にも様々な試み、催しが日々おこなわれている。ヘッドマウントディスプレイの購入はまだ気が引けるという方も、試しにパソコンで参加しユーザーたちと交流してみるのが良いだろう。きっとそこに溢れる熱意を感じ取れるはずだ。
バーチャルエンターテインメントのいま
2
この記事どう思う?
関連リンク
0件のコメント