話題のきっかけとなったのはTwitterのとある投稿。
清涼感のあるライトグリーンで統一されたパッケージに、「SMART」と大きな文字が目に飛び込んできますが、そこに書かれているのはオシャレな英語…かと思いきや、なんとローマ字で書かれた関西弁だったのです!とりあえず今日セブンで化粧水買ったのね パッケージの英文何気なく見たらね これね ローマ字でしかも関西弁だった pic.twitter.com/9tRFMvso5V
— 根口六九 (@neguchi69) September 4, 2019
どうしてこうなったのか…? 開発の花王に話を聞きました。
いったいなんて書かれている?
話題になっている商品は、洗剤や化粧品を展開する花王のスキンケアブランド「メンズビオレ」の商品シリーズ「メンズビオレSMART」。同商品シリーズは「忙しい男のための速攻スキンケア」をコンセプトに洗顔料や化粧水、洗顔シートの3種類、合計5商品を展開しており、一部店舗を除いた全国のセブン-イレブン、イトーヨーカドーとイトーヨーカドーネット通販で販売されています(外部リンク)。
「SMART」というキーワードを全面に押し出しているのか、パッケージの文字はほとんど英語。しかし、良く読んでみるとなぜか英語がほとんどできない筆者でもスラスラ読めてしまう……。
そう、この文章はローマ字だし、なぜか関西弁だし、所々に英語を挟んできてるし、ツッコミどころ満載なんです。あれ!よう見つけたな。これ、日本語やねん。毎日忙しいMen's(メンズ)にrelax(リラックス)とrefresh(リフレッシュ)を届けるSmart skin care(スマートスキンケア) やで。化粧水のパッケージより筆者訳
続いては洗顔料。
洗顔料のパッケージの方には忙しい人を労わる心温まる文章がぎっしり書いてありました。あれ!よう見つけたな。すらすら読めるやろ。これ日本語やねん。毎日忙しい(メンズ)にrelax(リラックス)の時間とrefresh(リフレッシュ)の気分を届けるSmart skin care(スマートスキンケア)やで。
たまには嫌なこともあるやん。出かけたくない日もあるやん。そんな時も頑張ってるあんたが好きやで。せやけど、無理せんことも大事や。休んでもええねん。逃げてもええねん。ちゃんとご飯食べて顔洗ってそれだけで立派なことや。
なんかおかんみたいになってもうたけど言いたいことはこれだけ。頑張らんでもええんやで。いつでもあんたを見守る存在でいたいんや。ほなよろしく頼むわ。洗顔料のパッケージより筆者訳
花王広報を直撃「もしかしたら気づかないかも…」
この遊び心と思いやりが詰まったパッケージはどのようにして生まれたのか、編集部では花王の広報を直撃。Are! Bare chai mashita? https://t.co/AdPNspvSYx
— メンズビオレ公式 (@MensBiore_jp) September 6, 2019
Twitterで大きな話題になっていることについては「注目していただいて担当者一同素直に喜んでおります」とコメント。さらに「開発段階では永遠に気づかれないかもしれないとも思っていました」と振り返りました。
そもそも「メンズビオレSMART」は、男性も乾燥が気になるというデータがあり、コンビニで化粧品を買う男性も多いという点を踏まえ、手軽にスキンケアを考えてもらうためにセブン-イレブンと共同企画した商品。
「"頑張らんでもええんやで"とおかあさんから言われるような温かいメッセージを、大きなおせっかいと思われるかもしれませんが、現代の忙しい男性のためにささやかなエールとして添えました」と、パッケージの文章の意図を説明します。
だとしても、なぜ関西弁の文章になったのか? 実は「共同開発メンバーに関西人が多かった」という背景があり、「“ノリ”というのも変ですが、遊び心があってもいいのでは」と、ツッコミどころ満載の文章が生まれたきっかけを話してくれました。
これまでホームページなどの商品説明欄ではこの文章の存在について一切触れられておらず、そのため購入しても気づかない人が多かったのではないでしょうか。
本シリーズが発売されたのはこの4月。5ヶ月が経ってようやく発見され話題になったわけです。
最後に広報担当者は「やっと気づいてもらえました」と嬉しそうに語っていたのが印象的でした。
どうしてこうなった?
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2件のコメント
恩田雄多
編集部のおんだです。コメントありがとうございます!
ご指摘の件、失礼いたしました。先ほど修正いたしました。
匿名ハッコウくん(ID:3021)
「あれ!よう見つけましたな」じゃなくて「見つけたな」じゃない?