ウォルト・ディズニー・カンパニー(以下、ディズニー)が12月11日、OpenAIが提供する動画生成AI「Sora」のコンテンツライセンスパートナーとなる契約を締結したことを発表した。
ディズニーによれば、「Sora」の大手コンテンツライセンスパートナーになるのは同社が初。契約期間は3年間となる。
ディズニーがOpenAIに対して、コンテンツの使用不許可を通告していた状況から一変。今回の契約締結により、ディズニーはOpenAIに対し、10億ドル(約1550億円)の株式投資を行い、200を超えるキャラクターを提供することとなった。
「マーベル」「スターウォーズ」などのキャラクターの使用も認める
今回の契約締結により、「ディズニー」「マーベル」「ピクサー」「スターウォーズ」などから200以上のキャラクターを使用した動画を「Sora」で生成できるように。
生成された動画の一部は、動画配信サービス・Disney+でストリーミング配信される。なお、本契約にはタレントの肖像権や音声は含まれない。
人間とサーフィンするスティッチ/画像はウォルト・ディズニー・カンパニー公式サイトから
ウォルト・ディズニー・カンパニーCEOのロバート・A・アイガーさんは契約の締結にあたり、「OpenAIとのこの協業を通じて、私たちは生成AIによって物語の伝達範囲を慎重かつ責任を持って拡大すると同時に、クリエイターとその作品を尊重し保護していきます」と述べている(外部リンク)。
ディズニーとOpenAI「クリエイターの権利を保護する責任あるAI利用」を確約
「Sora」は、2024年に「ChatGPT Plus」「ChatGPT Pro」ユーザー向けにリリースされた動画生成AI。2025年からは「Sora 2」の提供が開始された。
同サービスの台頭以降、アニメやゲームなど日本の既存作品に酷似したAI生成映像が投稿・拡散される動きが加速。
それを受け、一般社団法人コンテンツ海外流通促進機構(CODA)は10月28日に、Open AIに対し要望書を提出した。
その中で、同団体は「Sora 2のように特定の著作物が出力として再現・類似生成されている状況においては、学習過程での複製行為そのものが、著作権侵害に該当し得る」と指摘。
また、「Sora 2」が著作権や肖像権についてオプトアウト方式(=本人が反対を表明しない限り同意したものとみなす)で運用されていることについて、日本では「著作物の利用には原則として事前の許諾が必要であり、事後的な異議申し立てによって侵害責任を免れる制度は存在しません」と訴えていた。
今回のコンテンツライセンスパートナー締結を受け、ディズニーは「ディズニーとOpenAIは、ユーザーの安全とクリエイターの権利を保護する責任あるAI利用への共通の取り組みを確約します」と宣言。
「両社は協力し、クリエイティブ産業を尊重し、ストーリーテリングの可能性を拡大する人間中心のAIを推進します」と説明している。
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