ストックホルム出身のデジタルアーティストとして、未来都市や廃墟など、既視感を誘うディストピアを描いたSF的な作風が日本でもたびたび注目されてきたストーレンハーグさん。
すでにハリウッドでの映画化も決定しており、独特な世界観に注目が集まる中での待望の翻訳版。翻訳はSF作品や前衛文学などの翻訳を手がけてきた山形浩生さんが担当している。
スウェーデン人アーティスト シモン・ストーレンハーグ
シモン・ストーレンハーグさんは1984年生まれ。田園や公道など日常的な風景に巨大な構造物や重機がたたずむ、どこか荒廃的な作品で知られるスウェーデン人アーティスト。第1作『Tales from The Loop』(外部リンク)は、スウェーデンのブックフェアで話題を呼び、英語版の出版をクラウドファンディングサービス・Kickstarterで募ったところ、40万ドル(現在のレートでおよそ4400万円)の資金が集まった。
物語の舞台は、無人機ドローンによる戦争で荒廃し、ニューロキャスターで接続された人々の脳間意識によって未知なる段階に到達した世界が広がる1997年のアメリカ。
10代の少女・ミシェルと、おもちゃの黄色いロボット・スキップが、サンフランシスコ記念市の北、ポイント・リンデンのある家を目指して、西へとドライブに出発する。
ハリウッド映画化も決定した『エレクトリック・ステイト』
2017年に映画化権を獲得したのは、「アベンジャーズ」シリーズで知られるルッソ兄弟の制作会社・Russo Brothers Studio(外部リンク)。ストーレンハーグさん自身も、製作総指揮として参加する。
SFによく見られるはるか遠い未来ではなく、どこかノスタルジーを感じさせつつも、異物のような機械の存在が不気味さすら醸し出すその世界を、ぜひ体験してみてほしい。
シモン・ストーレンハーグの「THE ELECTRIC STATE」が日本語版の本になっていたので、購入。翻訳は山形浩生さん👍🌈 pic.twitter.com/x81CXY9QGX
— 小島秀夫 (@Kojima_Hideo) 2019年4月21日
なお、Amazonでは現在、通常価格2800円(税別)の商品は品切れ(記事執筆時点)。ECではhonto(外部リンク)、紀伊国屋書店(外部リンク)、楽天ブックス(外部リンク)で入手できる。エレクトリック・ステイト
— オカモト (@okamotics) 2019年4月18日
日本語版が出てた
サイズがひとまわり小さいけど印刷が綺麗 pic.twitter.com/tq4kSZFFxr
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