本連載は、ストリートから浮かび上がるポップ・カルチャーにスポットを当て、いつもとは別の顔をした、さまざまな女性たちの新しい一面を発見していく。連載第2回は、昨年20歳になったばかり、あどけなさと大人らしさが調和する、この女性。 2017年、当時18歳で「MOODYZ」からデビューした七沢みあさん。 その2年後には「FANZAアダルトアワード2019女優賞」にノミネートされるなど、わずか数年で大人気の女優に。タピオカ、ラーメン、猫をこよなく愛する七沢さんに、学生時代にハマっていた漫画や、コスプレ、ゲーム実況の話をきいた。
自らをナルシストだと宣言する彼女は、どのようなキャラクターの持ち主なのだろうか。
取材・文:岡本尚之 写真:永峰拓也 衣装提供:BLACK BRAIN Clothing
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休日は家から出ずにYouTuberにどっぷり
女の子女の子していると、一緒にいて疲れちゃう
──七沢さんって、どんなファッションが好きなんですか?七沢みあ(以下、七沢) 学生時代から、ドクター・マーチンを履いている女の子が好きだったんですよ。ダボッとした服にマーチンで、街を歩いている女の子。
──ご自身の普段のファッションもそういった感じですか?
七沢 普段着ているのは女の子っぽいものが多いです。だから、私とは違うものを着ている女の子がかわいいなって。かわいい女の子は全員好きですね(笑)。でも、自分と同じようなファッションの子と一緒にいると疲れちゃうんですよ。女の子女の子しているのが苦手で。だからストリート系がかっこよく見えるのかも。
──オフの日は何をされてるんですか?
七沢 基本は家から出ないですね。ずっとYouTubeを見てます。YouTuberの東海オンエアさんにハマっていて。としみつさんがものすごくタイプなんですよ〜、顔が(笑)。彼らみたいに、学生の頃のノリを忘れていないYouTuberさんが好き。やりすぎてもなくて、バランスが取れているというか。
──いつ頃からファンだったんですか? 七沢 もう長いですね。もともと、しばなんチャンネルを見ていて、そこから東海オンエアを見始めたという感じなので、しばゆーは学生のころからずっと見てる。
──ゲーム実況などもご覧になりますか?
七沢 見ます見ます。ポッキーさん。自分がめちゃくちゃゲームが下手なので、人がやっているのを見るのは好きなんですけど、自分では全然(やりません)。とにかくホラーが大好きで、バイオハザードとかだとホラフキンさんとか。
──ホラー実況の魅力はどこでしょう?
七沢 友達と一緒にゲームをしている気分になれるのが楽しいです。ほどよく上手くてほどよく下手だと、もたもたした感じになるんですけど、ポッキーさんはちょうど良いペースなんですよね。怖いので自分では絶対にホラーゲームはやらないですけどね。
あとは、最近忙しくてあまり見れていないんですけど、もともとアニオタだったんです。
コミケに通うガチのレイヤーだった過去
──どんなアニメを見ていたんですか?七沢 私が人生で一番好きなアニメは、『家庭教師ヒットマンREBORN!』。小5からなんですけど、登場人物の雲雀恭弥さんが今でも好きですね(笑)。中学生時代は、ちょっと引かれるかもしれないんですけど、(雲雀恭弥のコスプレとして)学ラン着てましたからね。学校でじゃなくて。髪も雲雀さんと同じに切っていました。
──ガチのレイヤーじゃないですか。
七沢 高校生の時は「コミケ」(コミックマーケット)に毎年行ってましたね。もう、自分のことを雲雀だと思っていました。中学の時は『黒子のバスケ』にも熱が入っていて、私は紫原くんが好きだったのでユニフォームも持ってます。テニプリもそうですけど、超次元スポーツが好きですね。体育の授業は嫌いだったんですけど、バスケの時間だけ黒バスのオタク同士でチームを組んで、本気でやってました(笑)。
──キャラを好きになる決め手は? 七沢 シーンですね。ムッくん(紫原)が試合に負けて泣いているシーンと、負けそうになった後半で髪の毛を結ぶところがあるんですけど、あの時にハートを持っていかれました。めっちゃ泣いてしまった……(笑)。
──そこまでお好きなんですね(笑)! お話をうかがっていると、やはりインドアなタイプだなと思いました。逆に人が多い場所などはあまり得意ではない?
七沢 全然だめなんですよ。人混みが苦手。どちらかというとプライベートは一人で動くことが多いです。そのほうが楽なんですよね、パッと行って、パッと帰ってきちゃいたいから。
──そのメンタリティでコミケに行って、大丈夫でしたか?
七沢 なんとか……。それくらいコスプレには一時すごくハマってて。撮影されるのがすごく好きだったんですよ。当時は17歳くらいで、特にそういう気持ちが強かったです。もともとナルシストなので、人に見て欲しいというのは昔からあったんですよ。人に見られることが嫌い。嫌いなのは人混みだけ!(笑)
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連載「ガール・ミーツ・ストリート」
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七沢みあ
セクシー女優
1998年12月13日生まれ、身長145cm、MOODYZ専属女優。
公式Twitter:https://twitter.com/mia_nanasawa
公式Instagram:https://www.instagram.com/mia.nanasawa/
永峰拓也
写真家
1985年生まれ。
雑誌、広告等でポートレートを中心に撮影。
HP:https://www.takuyanagamine.com/
BLACK
ファッションブランド
ディレクター・iLLNESSが手がけるストリートブランド。2015年頃より不定期にインターネット上で販売を開始し、ストリート/ネットカルチャーに敏感なユース世代を中心に絶大な人気を集めている。YouTuberのマホトさん、ラッパーのJinmenusagiさんやJUNKMANさんらが好んで着用。ラフォーレ原宿や#FR2にてポップアップストアも開催。
公式HP:http://blackbrain.tokyo/
Instagram:https://www.instagram.com/blackxbrain/
連載
どこかの誰かが、飲み屋でこぼした言葉に「新しいカルチャーはいつも、ストリートから生まれる」というものがあった。そうだ、新しいカルチャーはいつだって、ストリートから生まれてきた。 若者たちがカウンター・カルチャーの狼煙をあげたのだって、どこかの街の一角だった。誰も立ち入らないガレージだった。コンビニの駐車場にあるパーキングブロックに座って話しながらでも、何らかの文化は生まれてきた。ストリートは何も路上でなくてもいい。 街のクラブや小汚いライブハウス、人の気配のしない居酒屋。きらびやかなタワーのラウンジからだって、カルチャーは生まれてきた。誰もがその場所を、「ストリート」だと認識する限り。 本連載は、ストリートから浮かび上がるポップ・カルチャーにスポットを当て、いつもとは別の顔をした、さまざまな女性たちの新しい一面を発見していく。
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