ライブハウスがコワーキングスペースに、「四谷アウトブレイク」で開催

ライブハウスがコワーキングスペースに、「四谷アウトブレイク」で開催
ライブハウスがコワーキングスペースに、「四谷アウトブレイク」で開催

デスクワークギグ

POPなポイントを3行で

  • 四谷アウトブレイクで「デスクワークギグ」開催決定
  • ライブハウスがコワーキングスペースとして開放
  • 店長の佐藤学さんにお話を伺いました
ライブハウスがコワーキングスペースに?

東京・四谷のライブハウス「四谷アウトブレイク」が、ユニークな試みを発表しました。

ライブハウスの平日の空き時間を利用して、誰でも利用可能なコワーキングスペースとして開放される「デスクワークギグ」。5月13日(月)と6月17日(月)に実験的に開催されます。今後も月1回のペースで継続されていく予定とのことです。

本企画には音楽/ライブハウス関係者はもちろん、別業種の参加も可能。Wi-Fi、電源完備とデスクワークにはもってこいの設備が整っています。

ユニークな試みを続ける「四谷アウトブレイク」

佐藤学さんが店長をつとめる「四谷アウトブレイク」は、純粋にライブハウスとしても有名ですが、独自の試みが注目を浴びています。

過去には、無休でひたすら酒をタレビンに入れる「内職ギグ」なるイベントなども開催されました。 佐藤さんは、2018年から全日程をイベントやライブで埋めることをやめ、積極的に休みを取り他の店に遊びに行ったり、違うエンターテイメントに触れてインプットを増やすなどの取り組みを行なっていました。

今回の企画に至った経緯については、「普段デスクワーク全然出来てないからこの機会に本気で取り組んでみよう。折角やるなら面白可笑しくやって、色んな人に店を知ってもらいたい」と話します。

ライブハウス経営の難しさが背景に

こうした試みの背景には、佐藤さんが感じる「今のライブハウスの枠組みの限界」があります。

ライブハウスは、主に夜のイベントにバンドやアーティストをブッキングし、そこでのチケット代(アーティストからのノルマ/出演料として課すことがほとんどです)と、ドリンク代が主な収入となります。しかし、昨今ライブハウスへ足を運ぶ客の現象や、有名なアーティストの来ないイベントの集客や平日のブッキングの難しさ、収入源の少なさ、出演ノルマによるアーティストの負担など課題は様々です。 そういった課題があるなかで、昼間の時間の有効活用はキーポイントになります。

「数字的な話をすれば売上が全く上がらないイベントをやるよりも、空き時間を経費をかけずに活用して色んな人に利用してもらったりSNSなどで露出していく方が得策」と佐藤さんは話します。

ライブイベント以外の空き時間を利用した収入源があれば、売上が未確定なイベントにも勇気をもってチャレンジする余裕が店側にもスタッフにも生まれてきますし、特にライブハウス文化があまり根付いていない四谷や他の街では、こういった挑戦が重要になるのではないでしょうか。

ライブハウスで仕事...意外といいかも?

「デスクワークギグ」は、音楽/ライブハウス業界だけでなく、まったく異なる業種の方々も参加可能。意見交換など、異業種交流の場を目指すとのことです。

他のお店の人や音楽業界の人が集まって意見交換や共同イベントなどできたら面白いですし、全然関係ない人がやってきて新しいアイデアや出会いが生まれると素敵ですよね」。 また、他のコワーキングスペースにはない良さも。

「電源だけは異常にあります(笑)。防音もしっかりしていますし、薄暗いので、逆に集中できるかもしれません」

「デスクワークギグ」では、常設のバーは開放されているので、仕事がひと段落したあとにお酒を楽しむこともできます。普段爆音が鳴り響くライブハウスですが、昼間は本当に静かなもの。普段は馴染みのないライブハウスでも、以外に作業に没頭できるかもしれません。

GWにはワクワクする企画が目白押し

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