連載 | #35 「ニコニコ超会議3」超特集してみた!

ニコニコがヴァーチャル・リアリティを牽引する──超会議3から見えた未来

ついに3DCGの分野に乗り出したニコニコ

niconicoは4月26日に「ニコニ立体」という新サービスを発表した。

これは、いままでniconicoが「ニコニコ動画」では動画、「ニコニコ静画」ではイラストを投稿・閲覧できたように、3DCGの作品を投稿・閲覧できるサービスだ。

ニコニ立体の閲覧画面

動画や静止画は、「ニコニコ動画/静画」ができる以前から既にメジャーなメディア形式であった。しかし、CGデータはまだ一般的なメディア形式とは言えない。niconicoの攻めの姿勢が見て取れる。

日本のクリエイターはチャンス

Oculus VRの創設者であるパーマー・ラッキーさんは、大の日本好きとして知られている。

「初音ミク」や『ソードアート・オンライン』、「攻殻機動隊」などの日本独特のポップカルチャーにも関心を寄せており、『ソードアート・オンライン』のようなVR空間を作ることがゴールだと明言する程である。

爆発的に「Oculus Rift」向けコンテンツが増加した日本。今後の日本で生まれるコンテンツへの期待も込め、次世代機「Oculus Rift Development Kit 2」を日本に優先的に出荷することが4月7日・8日に行われた「Unite Japan 2014」の基調講演で発表された。Twitterなどでは、あまりに早く届くので、現行機も日本に向けて優先出荷されているのではないかという噂もある。

今後も様々なイベントが日本で開かれることは容易に想像がつき、日本のクリエイターにとっては大きなチャンスだろう。

VR作品を共有出来る時代への先駆け

「ニコニ立体」のように3DCGデータを共有できるサービスが増えると同時に、「Oculus Rift」のような没入型HMDがユーザー向けに発売され普及すると、VR作品を自宅で手軽に楽しむ未来が想像できる。

VRを楽しみ、自分の欲しいVRを作って共有し、また他の誰かがそれを楽しむ……。

そんなエコシステムが「ニコニ立体」から生まれ、多くの人を楽しませてくれるクリエイターが誕生することに期待したい。
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「ニコニコ超会議3」超特集してみた!

2012年・2013年と開催され、空前絶後の盛り上がりを記録した「ニコニコ超会議」が2014年も開催! 「ニコニコ動画のすべて(だいたい)を地上に再現する!?」というコンセプトの元、赤字覚悟で開催される超弩級のお祭りを、KAI-YOU編集部が超特集! ようこそ混沌へ!!

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