“野生の研究者”が本領を発揮──超学会ニコニコ学会β「研究してみたマッドネス」

開催中のニコニコ超会議で、とくに異色を放っているブースがあった。その名も「ニコニコ学会β」。ライブや歌ってみたで盛り上がる幕張メッセの中で、なんと「研究発表」をしているのだ！

中でも、「研究してみたマッドネス」というステージが面白いと聞いたので、行ってみた！

真面目な研究からクスリと笑えるような研究まで

「ニコニコ学会β」では大真面目な研究発表から、クスリと笑えるような研究まで……様々な「研究発表」がなされる。

「研究してみたマッドネス」では、野生の研究者と呼ばれる「一般人」が研究成果を発表する。

今回で6回目になる「研究してみたマッドネス」の座長は、フリーランスエンジニアの湯村翼さんとメディアアーティストの落合陽一さん。3分間でひとつのプレゼンをするというライトニングトーク形式で行われた。

料理で音楽を奏でる「テクノ料理部」

まず登場したのは「テクノ料理部」の３人。料理をしながら食器を楽器にテクノを奏でるという研究だ。

3分間で実際にテクノを奏でながらハンバーグを作るという素晴らしいパフォーマンスが披露された。

ミクの声で「単語リスト暗記のための替え歌自動生成システム」

学生のとき、暗記のために替え歌をつくったことがある人は、その大変さがわかるだろう。歌をつくるだけで一日がかりだ。

しかし、この「単語リスト暗記のための替え歌自動生成システム」を使えば、覚えたい単語をサーバーに投げるだけで自動的に替え歌が生成され、初音ミクが歌ってくれるのだ。

プレゼンターの伊藤悠真さんは、この替え歌で山手線全駅を暗記したそう。

遺伝的アルゴリズムを使った「進化するマリオのお話」

村上晋太郎さんが発表したのは、遺伝子アルゴリズムを使って、徐々にステージをクリアできるマリオの子孫を増やしていくことでプログラムを進化させ、ステージクリア成功率を上げていく研究。

会場のデモでは実際にデモプレイでマリオがステージをクリアする様子が披露された。

異色の「若者の政治意識をシゲキしてみた。」

「研究してみたマッドネス」の研究はほとんどすべて理系だが、異色の文系研究が輝いていた。

政治を身近にする運動をしているという「僕らの一歩が日本を変える。」という団体だ。政治が身近に感じられるよう、政治をファッションに落とし込んだり、政治家と討論できるようなイベントを催しているそう。

研究成果はこれから出てくると自信たっぷりに発表していた。

この他にもまだまだ沢山

発表したのは

・「テクノ料理部」テクノ料理部 (落合座長選出)
・「単語リスト暗記のための替え歌自動生成システム」伊藤悠真 (サイコロ選出)
・「進化するマリオのお話」村上晋太郎 (メレ山審査員選出)
・「新しいライブ映像再生システムを研究してみた」hiromu1996 (江渡審査員選出)
・「ニコニコ生放送」みゆっき (U-20選出)
・「絵は描けないけど、マンガを作ってみた。～マンガロイドの夜明け～」大坪商介 (湯村座長選出)
・「誰でも神プレイ出来るシューティングゲーム」簗瀬洋平 (落合座長選出)
・「昔の衣装を誰でも作れるようにしてみた」うさこ (デカこな審査員選出)
・「若者の政治意識をシゲキしてみた。」後藤寛勝 (U-20選出)
・「はばたきだけで泳がせる。リアルペンギンと泳ぐまで」近藤那央/TRYBOTS (青山審査員選出)
・「ヘアセルフカットで未来は変わる！ ヘアセルフカット支援プロジェクト」双見　京介 (青山審査員選出)
・「１５歳のときに知っておきたかった科学（拝啓 おっぱいが好きな十五の君へ）」hirax (デカこな審査員選出)
・「DIY音響浮揚装置を作ってみた」☆ (江渡審査員選出)
・「宇宙エレベーターモデル昇降機『momonGa-5。』の開発」奥澤　翔 (湯村座長選出)
・「日吉で跳んでみた(高度100mぐらい)」Unity仮面 (メレ山審査員選出)

の全15組。

他にもまだまだ面白い研究がたくさんだった。ニコニコ生放送でも放送していたので是非見てみて欲しい。