Bブロック 1回戦!
第一試合 "ライムガンマン"RACK VS "浪速のハングリーMC"罰当
両者とも大会には3回目の挑戦! すでにそれぞれのキャラは認知されていましたが、早口なフロウが特徴的なRACKさんが、落ち着いた様子で一言一言わかりやすいように言葉を発していたのが印象的でした。強烈なディスに定評がある罰当さんからは「ちっちゃいおっさん」という相変わらず強いパンチラインが飛び出し、五分五分という感じでしたが、2ターン目で若干罰当さんが失速気味になっていたように感じました。結果はRACKさんの勝利。
第二試合 "猛毒シンデレラ"りぼん VS "東京最先端ハイブリッドMC"WENY
紅一点となるりぼんさんと、Zucchiiiさんの代わりに出場するWENYさんの一戦。この対決ではついに審査員のDABOさんから「もう1回」の札が上がり、ここではじめて延長戦に入りました。結果はところどころ言葉が詰まる場面が見られたWENYさんに対し、自身の外見ディスを華麗に受け返し、勢いでも優ったりぼんさんに勝因が上がったという感じでしょうか。結果はりぼんさんの勝利。
「高校生 RAP 選手権」初のフィメールラッパー1回戦通過にして、毎回初戦敗退だったりぼんさんが、ついに2回戦に進出した瞬間です。
第三試合 "茶畑のライムマスター"X(クロス) VS "HIPHOP相対性理論"EINSHTEIN
初出場のXさんと前大会でHIYADAMさんと白熱したバトルを繰り広げ、高校生ラッパーの中でも一際注目を集めるEINSHTEINさん。EINSHTEINさんの「やりたいのは大阪同士、ANARCHYさん俺も今日からそっち」。パーマをかけて本大会に挑んできたEINSHTEINさんの髪を「カップヌードル」、新しい髪型を「かっこつけ」と表現するXさん。「かっこつけ」に対し、「お前のラップはパッとしないね」とアンサーを返すEINSHTEINさん。 パンチラインが次々とぶつかり合う個人的にめちゃくちゃ激アツなバトルでした。オーディエンスからは「もう1回」の声が上がり、審査員からも延長戦に!
「お互いに頑張ろうね」と放つX(クロス)さんに、お前とは頑張れない、「だって俺が取っちゃうよ優勝トロフィー、T-Pablowからぶっとるのだしー」と切り返すEINSHTEINさん。
しかし負けじと「過去をけなす、一言言わせろアホボケナス」と完璧すぎるライミングで切り返す。どっちが勝ってもいいくらいかなり白熱した延長戦を制したのは、EINSHTEINさん。Xさんも審査員やオーディエンスからかなり評価されていた様子でした。
第四試合 "激ヲタハイスペックMC"えいとふぉー VS "絶対王者"T-Pablow
AKB48の大ファンにして関西の進学校に通い、将来はラッパーか弁護士という、言わばオタクエリートのえいとふぉーさんと、数多くの不良を従えていたヤンキーのT-Pablowさんという異色の対決。結論から言うと、結果は並ならぬ王者の気迫とライムで押し切ったT-Pablowさんの勝利でしたが、えいとふぉーさんは間違いなく大きな足跡を残していったように思えました。 中でもオタクラッパーという点を突かれたことに対し、「よく言われるオタクラッパー、でも音楽ならそんなしがらみから抜けれると思ってやってきた」と返していたのに胸が熱くなった、そんな一戦でした。
バトル後、ANARCHYさんにEMINEMかAKB48どっちが好きか? と聞かれて「AKBです」と即答していたのには笑わされました。 【次のページ】Aブロック 2回戦!
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連載
「BAZOOKA!!! 高校生RAP選手権」で活躍したT-Pablow、GOMESS、HIYADAM、かしわ、EINSHTEINら若きラッパーたちのロングインタビューや大会のレポート、MC☆ニガリなど大会優勝直後の心境などを特集。 また「BAZOOKA!!! 第9回高校生RAP選手権」も取材!
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