報道によれば、告別式は近親者によって執り行われたという。
名作を生み出し続けた架空戦記作家・佐藤大輔
ウォー・シミュレーションを中心としたボードゲームのデザイナー、そしてライターを経て、太平洋戦争を題材にした小説『逆転・太平洋戦史』でデビューした佐藤大輔さん。以降、史実に基づきながらも、細かい改変を加えることで全く新しい歴史を紡いでいく架空戦記作家として人気を博した。
征途
同作では、1944年、史上最大の海戦・レイテ沖海戦で大戦果をあげたことで、北海道に国境線が生まれ、2つに分かれた日本の戦後史を巧みに描ききり、小説家としての地位を確立した。
皇国の守護者
同シリーズの表紙イラストは、『装甲騎兵ボトムズ』で知られるアニメーター・塩山紀生さんや、『ヘルシング』『ドリフターズ』の平野耕太さんが手がけたほか、『シュトヘル』で知られる伊藤悠さんの手によって漫画化されている。
佐藤さんは、ボードゲームデザイナーならではとも言える精巧かつ緻密な時代考証をベースに、あり得たかもしれない日本の歴史を描き、読者を引き込んでいく筆力を持った偉大な作家であった。
学園黙示録 HIGH SCHOOL OF THE DEAD
2010年には、マッドハウスによりアニメ化され、人気を博したが、こちらも未完のままとなっていた。
なお、5月には「地球連邦の興亡」シリーズの外伝となる『宇宙軍陸戦隊』が、刊行される予定。
ファンからは「大サトー」の愛称で親しまれていた佐藤大輔さん。未完のままの作品も多いだけに、もし続きが描かれたなら……と、思わずにはいられない。
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