そのニュースを聞いたとき、「人生を変えたければ家出をすべし」と説いたのは誰だっけ……と思い返すと、その答えは歌人で劇作家の寺山修司でした。
呼びかけているのはNTTドコモ。そして、探してほしいキャラクターとはドコモダケです。
CMやパンフレットだけでなく、絵本、CD、ゲーム、さらにはドコモダケをモチーフにした美術展まで開かれるなど、多岐にわたって展開されていきました。
デビュー当時の2005年を思い返してみると、『ドラえもん』の声優が交代したり、愛知県で「愛・地球博」が開幕したり、「萌え」という言葉がユーキャン新語・流行語大賞に選出されたり……。
音楽では、亀梨和也と山下智久によるユニット・修二と彰のシングル『青春アミーゴ』がヒットしたり、ORANGE RANGEも大ブレイク。それから、ケータイ小説家の代名詞ともいえるYoshiの小説『もっと、生きたい…』がベストセラーとなりました。
KAI-YOU編集部のある渋谷では、ルーズソックスの女子高生(当時はまだJKとは呼んでいない)が、ケータイ(当時はまだガラケー)のストラップをふらふらさせながら歩いていたものです。
ドコモダケはそんな時代に生まれ、女子高生たちのケータイにくっつくストラップにもなって、仲良く一緒に遊んでいました。ドコモダケのファミリーや、他のサービスを表現した「光ダケ」や「ドコッチダケ」など、個性豊かな面々も増えていきました。
ライバル企業が「きのこが大好きなリス」というキャラクターを打ち出してきたりしても、のほほんとした表情を変えずに我が道を歩んできた、はずだったのですが。「憧れのApple Pay」篇
2016年春、NTTドコモは、これまでのドコモダケとは全く関係のない、新たなキャラクターを発表しました。鳥をモチーフにし、新サービス・dポイントを紹介するポインコです。
ポインコはSNSでも可愛いと評判を呼び、先輩のドコモダケを尻目にずんずんと出世。
その間も、ドコモダケは公式SNSなどに引き続き登場。まだまだ人気は衰えてはいないように見えていました。しかし、次第に注目はポインコに注がれていき……。ドコモダケは、その姿を羨ましくも思っていたようです。
そして、ついにドコモダケは行動を起こしました。
家出です。
いいですね、この青春のスメルが漂ってくる文面。2005年デビューを誕生と捉えるなら、ドコモダケは厨二病も寸前の12歳。
ここまで言っているので、探さないのも手ではありますが、暗に「探してほしい」というメッセージかもしれません。
生みの親であるNTTドコモとしては、やっぱり心配なのでしょう。特設サイトを立ち上げ、私たちにもドコモダケを捜索する協力を仰いだというわけです。
しかも、第一発見者には10万円の御礼付き! よもやドコモダケもこんな騒ぎに広まるとは想像もしていない、あるいは話が大きくなりすぎて出てきにくくなってしまっていることでしょう。
ということで、探しましょう。ドコモダケを!
ちなみに、NTTドコモの担当者さんに率直な感想を聞いたところ、「家出まですることないですよね……どこへ行ったのか見当もつきません。世界中全ての場所が候補です……」と、まるで長年連れ添った妻が置き手紙ひとつで出ていってしまったかのようなお返事でした。
担当者も行方を知らず、全く手がかりなし……かと思いきや。ドコモダケは、やっぱり探してもらいたかったようです。 特設サイトのあちこちや、マップ上にいるキャラクターたちに、向かった場所の情報を残していっていました。 また、ドコモの公式Twitterからもドコモダケの居場所について有益な情報を発信しているので、要チェック!これらのヒントを頼りに、ドコモダケを探し出しましょう!
見つけ出すとNTTドコモに発見の連絡ができるとのこと。第一発見者には10万円の御礼もありますから、宝探し気分でトライしてみるのもよいのでは。
デビュー当時のドコモダケの人気についてうかがうと、NTTドコモの担当者さんは「街中でドコモダケのストラップをつけている女子高生が多くて。ドコモダケが愛されているのは素直に嬉しく感じましたね」と話していました。今回の家出をきっかけに、その人気も再燃するでしょうか……?
ちなみに、冒頭で引用した家出を勧める寺山修司の言葉は、こんなふうに続きます。
私たちが見つけ出すまでに、ドコモダケも人生を変えるきっかけを見つけていると良いのですが。
ドコモダケを探しに行く! 提供:NTTドコモ 文:長谷川賢人 編集:ふじきりょうすけ
筆者が聞いたあるニュースとは、「有名キャラクターが家出してしまった。つきましては発見者に10万円差し上げます」という、一風変わったもの。地方の若者たちはすべて家出すべきです。そして、自分自身を独創的に「作りあげてゆく」ことに賭けてみなければいけない。 ──寺山修司『家出のすすめ』(角川書店)より
呼びかけているのはNTTドコモ。そして、探してほしいキャラクターとはドコモダケです。
ドラえもん声優交代に愛・地球博……ドコモダケが生まれた年
2005年1月にデビューしたドコモダケは、「ドコモだけ(=docomo only)」のサービスを伝えるために生まれたキャラクター。CMやパンフレットだけでなく、絵本、CD、ゲーム、さらにはドコモダケをモチーフにした美術展まで開かれるなど、多岐にわたって展開されていきました。
デビュー当時の2005年を思い返してみると、『ドラえもん』の声優が交代したり、愛知県で「愛・地球博」が開幕したり、「萌え」という言葉がユーキャン新語・流行語大賞に選出されたり……。
音楽では、亀梨和也と山下智久によるユニット・修二と彰のシングル『青春アミーゴ』がヒットしたり、ORANGE RANGEも大ブレイク。それから、ケータイ小説家の代名詞ともいえるYoshiの小説『もっと、生きたい…』がベストセラーとなりました。
KAI-YOU編集部のある渋谷では、ルーズソックスの女子高生(当時はまだJKとは呼んでいない)が、ケータイ(当時はまだガラケー)のストラップをふらふらさせながら歩いていたものです。
ドコモダケはそんな時代に生まれ、女子高生たちのケータイにくっつくストラップにもなって、仲良く一緒に遊んでいました。ドコモダケのファミリーや、他のサービスを表現した「光ダケ」や「ドコッチダケ」など、個性豊かな面々も増えていきました。
ライバル企業が「きのこが大好きなリス」というキャラクターを打ち出してきたりしても、のほほんとした表情を変えずに我が道を歩んできた、はずだったのですが。
ドコモダケ、後輩の出世を羨ましく思うの巻
ポインコはSNSでも可愛いと評判を呼び、先輩のドコモダケを尻目にずんずんと出世。
その間も、ドコモダケは公式SNSなどに引き続き登場。まだまだ人気は衰えてはいないように見えていました。しかし、次第に注目はポインコに注がれていき……。ドコモダケは、その姿を羨ましくも思っていたようです。
そして、ついにドコモダケは行動を起こしました。
家出です。
ドコモダケからのメッセージ
いいですね、この青春のスメルが漂ってくる文面。2005年デビューを誕生と捉えるなら、ドコモダケは厨二病も寸前の12歳。
ここまで言っているので、探さないのも手ではありますが、暗に「探してほしい」というメッセージかもしれません。
生みの親であるNTTドコモとしては、やっぱり心配なのでしょう。特設サイトを立ち上げ、私たちにもドコモダケを捜索する協力を仰いだというわけです。
しかも、第一発見者には10万円の御礼付き! よもやドコモダケもこんな騒ぎに広まるとは想像もしていない、あるいは話が大きくなりすぎて出てきにくくなってしまっていることでしょう。
ということで、探しましょう。ドコモダケを!
残されたヒントからマップを探索!
ドコモダケの捜索に参加するには、特設サイトにアクセス。そして、表示されたマップから見つけ出すだけです。ちなみに、NTTドコモの担当者さんに率直な感想を聞いたところ、「家出まですることないですよね……どこへ行ったのか見当もつきません。世界中全ての場所が候補です……」と、まるで長年連れ添った妻が置き手紙ひとつで出ていってしまったかのようなお返事でした。
担当者も行方を知らず、全く手がかりなし……かと思いきや。ドコモダケは、やっぱり探してもらいたかったようです。 特設サイトのあちこちや、マップ上にいるキャラクターたちに、向かった場所の情報を残していっていました。 また、ドコモの公式Twitterからもドコモダケの居場所について有益な情報を発信しているので、要チェック!これらのヒントを頼りに、ドコモダケを探し出しましょう!
見つけ出すとNTTドコモに発見の連絡ができるとのこと。第一発見者には10万円の御礼もありますから、宝探し気分でトライしてみるのもよいのでは。
デビュー当時のドコモダケの人気についてうかがうと、NTTドコモの担当者さんは「街中でドコモダケのストラップをつけている女子高生が多くて。ドコモダケが愛されているのは素直に嬉しく感じましたね」と話していました。今回の家出をきっかけに、その人気も再燃するでしょうか……?
ちなみに、冒頭で引用した家出を勧める寺山修司の言葉は、こんなふうに続きます。
そう。ドコモダケが帰る場所は、ドコモショップにも、街中の広告にも、それからみんなのスマートフォンにもあるはずなんです。地方の若者たちはすべて家出すべきです。そして、自分自身を独創的に「作りあげてゆく」ことに賭けてみなければいけない。帰ろうとおもえばいつだって帰ることはできるのですから……。 ──寺山修司『家出のすすめ』(角川書店)より
私たちが見つけ出すまでに、ドコモダケも人生を変えるきっかけを見つけていると良いのですが。
ドコモダケを探しに行く! 提供:NTTドコモ 文:長谷川賢人 編集:ふじきりょうすけ
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