寺田克也の大規模個展「ココ12年展」ラクガキングの歴史を振り返る

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寺田克也の大規模個展「ココ12年展」ラクガキングの歴史を振り返る
寺田克也の大規模個展「ココ12年展」ラクガキングの歴史を振り返る

『寺田克也ココ12年展 ~絵を描いて生きていく方法?~』キービジュアル

漫画家/イラストレーター・寺田克也さんによる個展「寺田克也ココ12年展 ~絵を描いて生きていく方法?~」が、アニメーションスタジオ・福島ガイナックス内にある空想とアートのミュージアム 福島さくら遊学舎にて、10月31日(土)から1月31日(日)まで開催される。

本展は、アニメ制作会社・ガイナックス主催のもと行われるもの。2013年に京都国際マンガミュージアムにて開催された個展「寺田克也 ココ10年」をリニューアルし、新作も加えた東日本初開催の大規模個展となる。

屏風のごとく並ぶ大迫力の作品群

京都国際マンガミュージアム「寺田克也 ココ10年」開催の様子

寺田克也さんは、アドベンチャーゲーム『探偵 神宮寺三郎』シリーズ、3D対戦型格闘ゲーム『バーチャファイター2』、3DダンジョンRPG『Busin』シリーズなどのゲーム作品のキャラクターデザインをはじめ、ホラーアクションアニメ『BLOOD THE LAST VAMPIRE』のキャラクターデザインや、数々の書籍、コミックなどを手がける漫画家/イラストレーター。

欧米コミックスや日本の伝統的絵画などに強く影響を受け、通称・ラクガキングとしても知られるほど緻密な線や陰影を用いた作風は、国内外より高い評価を得ている。

『絵を描いて生きていく方法?』

「寺田克也ココ12年展 ~絵を描いて生きていく方法?~」では、寺田さんによる2000年代の作品を中心に展示。京都での個展と同様に、大判で出力したイラストを襖に貼りこみ、屏風のように演出する展示方法が楽しめるという。

また、寺田さんは10月23日(金)に、本展のサブタイトルにもなっている『~絵を描いて生きていく方法?~』と同名の書籍を刊行。

出版社・PIE BOOKSのWeb連載コーナー12回分に加え、描き下ろしのイラスト、3章分の新規テキストを収録した完全版となっており、フリーランスのイラストレーターとして30年間にわたって活躍してきた寺田さんが、絵が上手くなるための方法を語り尽くす至高の1冊となっている。

本展では、同書と連動し、プロの作家としての取り組みを体感できる展示が用意される予定。なお、展示の詳細や会期中のイベントについては、10月より順次発表される。

なお、東京・中野ブロードウェイ3階にあるアートギャラリー・Hidari Zingaroでは、から9月15日(火)まで個展「terra’s Black Marker 2」も開催中だ。

執筆者:きくちみずほ
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イベント情報

寺田克也ココ12年展 ~絵を描いて生きていく方法?~

会期
2015年10月31日(土)~2016年1月31日(日)
場所
空想とアートのミュージアム 福島さくら遊学舎(福島ガイナックス内施設)
主催
ガイナックス(福島ガイナックス)
協力
パイ インターナショナル
展示監修
伊藤ガビン(ボストーク株式会社)
会場設計
有元利彦(HIGURE 17-15 cas contemporary arts studio)
宣伝美術
大岡寛典事務所

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