日本のアニメやマンガの高い人気から、世界各地のイベントでその作品を紹介する機会が増えている。4月18日から28日までオーストラリアで開催されるゴールドコースト映画祭(Gold Coast Film Festival:GCFF)もそのひとつだ。
4月2日には、映画祭最終日に世界に先駆けて新海誠監督の最新映画『言の葉の庭』のワールドプレミアを実施することが発表された。これが話題を呼んでいる。日本の劇場アニメ映画がアニメーション映画祭以外でワールドプレミアムを行うのは珍しい。現地の日本アニメに対する積極的な取り組みが評価されたものと言えそうだ。
こうした日本のポップカルチャーに対する取り組みは、さらに大きな枠組みになっている。映画祭と同時期に開催され連動するQPOW!(Queensland Pop Culture Week)でもアニメが大きく扱われる。
QPOW!はいわばオーストラリア版コミコンといった趣だ。アメリコンコミックス、SF映画・ドラマなど世界のポップカルチャーの作品とクリエイターが集まる。そして、ここでも日本のアニメはメインコンテンツのひとつになっている。
4月18日から5月5日まで、ゴールドコースト市内のアートセンターで大規模なエヴァンゲリオンの展覧会「Evangelion Art Exhibition」が開催される。ここではシリーズの原画や設定など様々な貴重な資料が展示される。4月19日には、本作のアスカ役を務める声優宮村優子さんが現地を訪れてトークショウも行う。
ゴールドコースの街(c) 2010 Getty Images
また、4月20日、21日のSupanova Pop Culture Expoでは、『おおかみこどの雨と雪』の細田守監督を招きファンイベントをするともしている。さらにコスプレパレードも実施するなどかなり豪華なイベントになりそうだ。
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