再びライブパフォーマンスに突入!
daoko
注目の女子高生ラッパー・daokoさんが登場。会場の熱気にたじろいでか、年齢相応の照れくさそうなMCが印象的だった。しかしそんな姿もつかの間、トラックがかかると打って変わって凛とした雰囲気をまとい、女性特有のウィスパーボイスで酸いも甘いも噛み分けながらライムを繰り出す様は神秘的でさえあった。
GOMESS
BSスカパー! で放送中の番組『BAZOOKA!!!』での超人気企画「高校生ラップ選手権」で異彩を放ち注目を浴びたGOMESSさん。途中、ビートを止めてアカペラでのフリースタイルやオーディエンスを煽るMCでは、ほかのラッパーを圧倒するような激しいラップをかましその存在感を見事に見せつけていた。
KLOOZ
次は俺の番だぜ! と「It's My Turn」で勢いよく登場。オーディエンスも待ってましたと言わんばかりに、熱烈なコールを送り続けていた。中盤にはBANさんを呼び込み巧みな言葉遊びが印象的な「Supa Dupa」を披露。その後も同イベントのシステムやオーガナイザーを務める大月さんがMVを手がける「Easy Like Sunday Morning」、8月にリリースされた最新シングル「Summer Vacation」でオーディエンスと心を1つにした。
SKY-HI
ライブパフォーマンスのラストを飾ったのは、AAAのメンバーとして活動しながら、ソロラッパーとして実績を積んでいるSKY-HIさん。ど頭から「ONE BY ONE」、「CRITICAL POINT」と怒涛のキラーナンバーを投下! キレッキレの高速ラップで次々とライムを吐き出し、圧巻のラップスキルを見せつける。 中盤では、SKY-HIさんのブレイクのきっかけを作ったKEN THE 390さんがサプライズで乱入し、最高潮だったフロアの熱気をさらに頂点に突き上げるかのような盛り上がりを見せる。そしてKLOOZさんを交えた3人でのマイクリレー超大作「PROPS」、さらに聞ける機会は滅多にない「Blossom」を披露。そのタイトル通り、その日その場でしか見られない花を咲かせているかのようだった。 ラストはSKY-HIさん渾身のメジャーデビュー曲「愛ブルーム」で幕を閉じた……。かと思いきや、続けてtofubeatsさんによる同曲のREMIX版が披露された。イントロが流れた途端、そこにいた誰もが奇声に近い大きな歓声を上げながら飛び跳ねていた姿が印象的だった。その様子はSKY-HIさんがいかに幅広い層から支持を得ているのかを物語っていた。
再びMCバトルへ!
GOMESS vs MC妖精
どちらも前述した「高校生ラップ選手権」で注目を浴びた次世代の若手ラッパーによる対決となった。容赦のない荒々しいラップを次々と畳み掛けるGOMESSさんに対し冷静なラップで切り返すMC妖精さん。火花をバチバチと散らしながら、見ている方が緊張感を感じるような、まさにHIP HOPらしい熱い戦いだった。結果はMC妖精さんの勝利に終わった。
AYA a.k.a.PANDA vs FUZIKO
同イベントでは初の女性MC同士のバトルとなった注目の戦い。映像上ではアジャコングさんを思わせるようなキャラクター攻撃も飛び出し、ヒヤヒヤするような女子特有の熾烈な戦いを繰り広げた。勝者はAYA a.k.a.PANDAさん。SKY-HI vs KLOOZ
ついに最終試合。切磋琢磨しあうライバルであり友人でもある2人の戦い。バトル前、SKY-HIさんはその胸中について〝親友と同じ女性を好きになってしまったときのような気持ち〟と表現していた。バトルが始まると一転、序盤からバチバチの圧巻の戦いを繰り広げる。SKY-HIさんは高速ラップを炸裂させ、すかさず「キレがないぞ」とKLOOZさんを挑発。
それに負けじとKLOOZさんも流暢で巧みなラップで切り返し、この日一番の盛り上がりを見せた非常に興奮した戦いだった。最後は、SKY-HIさんに軍配が上がった。
アンコールバトル!
さらに、DJタイムを挟んで行われたアンコールバトルでは、サプライズでNIHA-Cさんとタクマ・ザ・グレイトさんが登場。それぞれがスキルフルなラップを見せつけ、勝利という結果を収めた。大きなトラブルもなく無事終了!
こうして世界初の試みを交えたイベントは無事終了した。2.5DでのUstream配信の合計視聴者数はなんと5千人超え、ニコニコ生放送での来場者数も6万人を超えるなど、TwitterなどのSNSでの反響も高く、HIP HOP界の重鎮・Zeebraさんも、その斬新な企画に反応するほどだった。 今回の『STREET CYPHER2』のように、テクノロジーやインターネットを活用することで、HIP HOPがたくさんの人に広がり、活性化につながることは、現在のシーン全体にとって非常に大事なことではないだろうか。編集部ではイベント終演後に、そんな偉大なイベントのオーガナイザー、さらには『STREET CYPHER 2』システムの開発を手がけた大月壮さんにコメントをいただいた。
初めての試みだっただけに、システム的な課題はあるのかもしれないが、是非とも第2回、3回と続いていくようなイベントになることを願いたい。大きな事故が起きなくてよかった、まずはそれにつきます(笑)!
まだまだ洗練されてなくて、現場でもリアルタイムで様々なエラーに対応していました。今日のイベントはプロトタイプといったところでしょうか。
『STREET CYPHER2』は、今回のようなMCバトルに限らず、色々な場面に活用できるシステムとして構築しています。イベント自体も回数を重ねながら、ここからどんどん広がっていけばいいな、と思っています。 大月壮さんのコメント
※システム仕様に関する説明の一部に誤りがございましたので、読者の皆様並びに関係各位にお詫び申し上げると共に、謹んで訂正いたします。
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