SALOON
1980円(イチキュッパ) ゲスト:DOTAMA
会場最深部に位置するのが、バースペースが併設されている小型フロア・SALOON。キャパは小さいながらも、人の流れは多くどのアクトも人を集めていた。そんなSALOONのオープニングアクトは1980円(イチキュッパ)。くろやなぎてっぺいさんと釣心会さんによるこのユニットは、ドン・キホーテなどのファスト文化をサンプリングし「もっと安く、もっと早く」を合言葉に活動している。途中からは、1980円をフィーチャリングしたことのあるラッパー・DOTAMAさんがゲストとして登場。1980円のDJと映像、DOTAMAさんの独自の世界観から紡がれるライムというコラボが、他のフロアに負けない熱気でSALOON開幕を告げていた。DUB-Russell
首藤陽太郎さんとNOEL-KITさんによるユニット・DUB-Russell。投射されるVJの明かりに照らされ、「Sonar Sound Tokyo」にも出演した経験のあるDUB-Russellの強烈なビートの波に、みんな一様に身を委ねていた。aus
続いて登場したのはYasuhiko Fukuzonoさんによるソロ・プロジェクト・aus。海外レーベルを中心に活動し、18都市22公演からなるヨーロッパツアーを今年成功させたばかりの彼は、透明感あふれ空間を感じさせるサウンドをSALOONに響かせていた。Primula
「思春期の水風船を投げつけられたようだ」などと納得できなさそうでできそうな、不思議な評され方をしているPrimulaさん。どこかノスタルジックなサウンドと変態的なリズム、そしてDJをするPrimulaさんの背後に彼自身の映像が背後に映し出されているという異様な空間は、一瞬我を忘れて青春時代に戻っている錯覚を起こしたとしてもおかしくない、不思議な説得力を持っていた。eli walks
ギタリスト、作曲家、プロデューサーと多くの顔を持つeli walksさん。フジロックやビジュアルイベント・REPUBLICなどにも出演経験があり、この日はDJとして出演。〝期待の新星〟としてデビュー時から注目を集めるeli walksさんが生み出す、心地よく繊細なエレクトロニックがフロアを満たしていた。daoko
DJやトラックメイカーが大半を占めていたSALOONのアクトの中で、一際異彩を放っていたのがdaokoさんだ。現役女子高生が記したとは思えない叙情的で切ないリリックと、ささやくようなウィスパーボイスが鳴り響くと、フロアはバースペースまで人が溢れるほどに。多くの観客が注目する若い才能あるアーティストなのだと、あらためて再確認できた。Hiroaki OBA
SALOONのトリはHiroaki OBAさん。自身のトラックをパートや音色単位で分解し再構築するDJスタイルで知られるHiroaki OBAさんのアグレッシブなアクトは、祝祭の終わりを予感してソワソワし始める観客を繋ぎ止め、最後までフロアを盛り上げていた。この記事どう思う?
0件のコメント