ヒカルのマネージャー、ひろゆきらと新会社 プロダクションビジネスの違和感語る

「ギルドの野望」

POPなポイントを3行で

  • YouTuberヒカルのマネージャー、ひろゆきらと新会社設立
  • エージェント制のクリエイターサポート体制を提供
  • 視聴者参加型、企画を買い取るサロンも発足
チャンネル登録者数340万人を超えるYouTuber・ヒカルさんのマネージャーである“高橋さん”こと高橋将一さんが、YouTuberなどオンラインで活躍するクリエイターの新たなサポート事業を展開する株式会社Guild(ギルド)を設立した。

同社は従来のプロダクション制ではなくエージェント制を採用。クリエイターが創作活動に専念できる環境と、視聴者(ファン)がクリエイティブな仕事に関わる機会を提供。携わる人を増やすことで「世の中の面白さの総力を上げていくこと」を目指している。

取締役にはネット掲示板「2ちゃんねる」をつくりあげたひろゆきこと西村博之さんのほか、ひげおやじさん、入江神龍さんが就任している。

現状のクリエイターサポートの体制に変化を

株式会社Guild中心メンバー/画像はGuild公式サイトより

設立にあわせて公開された動画の中で高橋さんは、Guildを立ち上げた経緯を、ヒカルさんという人気YouTuberを近くで支えてきた経験を踏まえて説明。

YouTuberらのクリエイターとそのプロダクションの収入分配について、プロダクションが占める割合が多いのではないかと疑問を感じたことがきっかけと話す。

そこで同社では、従来のプロダクション制のような恒常的なマネジメントではなく、仕事ごとにマネジメントを担当する「エージェント制」でクリエイターをサポートする。

そうすることでクリエイターは、これまでのようにプロダクション側の経費として必要以上に差し引かれることなく、経費を抑えてよりクリエイティブなコンテンツづくりに集中できるようになるという。

海外ではメジャーなエージェント制

高橋さんによればこの「エージェント制」は、クリエイターをサポートする仕組みとして海外ではメジャーな体制だという。

日本でもすしらーめん《りく》さんが以前所属していたUUUMを脱退し、8月に同じくクリエイターのサポート事業を展開するanalyzelogと契約したことでも大きな話題になっていた。 当時、すしらーめん《りく》さんは「エージェント制」について自身のブログで言及。

YouTube活動についての豊富な知恵や経験をお借りしたり、提供などのお仕事の時にスポット的にマネージメントをして頂いたりしてお互いが力を合わせて協力する」制度であると綴っている(外部リンク)。

動画の企画になるアイデアを買い取る仕組みを提供

「IDEA GUILD」/画像はGuild公式サイトより

Guildではもう1つ「面白い発想」のコンテンツを世の中に増やすべく、新たな視点や独特な価値観でつくられたアイデアを動画の視聴者などから買い取る「IDEA GUILD」という参加無料の企画買取型サロンを立ち上げた。

具体的には自分だけでは実現不可能なアイデアやデザイン、企画など、それ単体では成立しないものでもGuildが買い取り、YouTuberをはじめとするクリエイターたちが実現するというもの。

これは多様なニーズを満たすアイデアをメディア側が一方的に提供し続けることの限界を考慮して、視聴者起点のアイデアや消費者の生の声を収集する試みだ。

同時に、普段クリエイティブな仕事に従事していない人や未経験でも今後目指そうとする人でも創作に参加することができ、そういった人たちに実績や経験、さらには対価を還元できる。

現時点では藤本美貴さんのYouTubeチャンネルと青汁王子こと三崎優太さんのYouTubeチャンネルにおいて動画企画を募集中だ(外部リンク)。

エージェント制によるクリエイターのマネジメントと、その視聴者やファンが参加できる「IDEA GUILD」。2つの展開を通じて、Guildからどのようなコンテンツが生まれていくのだろうか。

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