スチャダラパーは、日本のヒップホップユニット。MCのBOSE(MCボーズ)、ANI(スチャダラアニ)、DJのSHINCO(スヰンギン・シンコ)で構成される。

スチャダラパー

概要

1988年に桑沢デザイン研究所で知りあったBOSEとANI、そして浪人生だったSHINCOをDJに加えて結成。

1990年に高木完プロデュースによりMAJOR FORCEからメジャーデビュー。

1993年、デ・ラ・ソウルのアルバム「Buhloone Mindstate」にラッパーとして客演参加。高木完も参加している。日本のファン向けにつくられた日本盤のボーナストラックではなく、アルバムのオリジナルトラックに参加するという、日本人ラッパーによる海外アーティストの作品参加という非常に稀有な例となる。

1994年、小沢健二と共作した「今夜はブギーバック」が50万枚を超える大ヒット。「タモリのボキャブラ天国」のエンディングテーマにも採用され、お茶の間に日本語ラップ、ヒップホップ文化を浸透させるきっかけをつくる。いまなお、多くのシーンで使用される楽曲となっている。

作風

グループ名の由来は、1985年〜1992年に活動したギャグユニットラジカル・ガジベリビンバ・システムの1986年の公演「スチャダラ」(観劇したのはANIのみ)に「ラッパー」を組み合わせ「スチャラカでスーダラなラッパー」という意味合いを持つ。

これまでの海外ヒップホップのシーンのメインであった、ハードコアかつマッチョな路線とは対照的なア・トライブ・コールド・クエストやデ・ラ・ソウルといったグループに影響を受ける。

90年代初頭、ラジカル・ガジベリビンバ・システムなどの演劇シーンや、ナゴムレコードなどの日本のサブカルチャーの文脈が結合した「オモロ・ラップ」を提唱しつつ日本語ラップシーンに登場。

等身大かつコミカルなライムと高品位なトラックで存在感を示す。活動開始してまもなく、MAJOR FORCE主催の「第2回DJアンダーグラウンドコンテスト」において、「太陽にほえろ!」のテーマソングにラップを乗せるパフォーマンスが話題となり、特別賞を受賞(審査員だったECDは素晴らしさのあまり涙が出たと語る)、そのままMAJOR FORCEからデビューとなった。

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