作家・柚木麻子さんの小説『BUTTER』の世界累計部数が201万部を突破した。
河出書房新社の発表によると、国内累計部数は74万部、海外累計部数は127万部を記録。なお、旧版・海外版・河出文庫版に加え、旧版の電子書籍およびオーディオブックを含む累計となる。
河出文庫版は6月15日に刊行。直後から紀伊國屋書店や丸善ジュンク堂書店、三省堂書店や有隣堂など、全国多数の書店の文庫ランキングで1位を獲得。6月25日に緊急重版出来となり、7月にも追加重版が決定している。
英国で4冠、世界40か国・地域で翻訳出版される『BUTTER』
『BUTTER』は、2017年に刊行された柚木麻子さんの長編小説。
婚活連続殺人事件の容疑者・梶井真奈子と、彼女に取材を重ねる週刊誌記者・町田里佳の対話を通じて、食や身体、欲望や孤独、ケアや女性の生を描き出す。
柚木麻子さん
英訳版の刊行以降、イギリスを中心に国際的な読者を獲得。
英国では「Books Are My Bag Readers Awards 2024」Breakthrough Author、「Waterstones Book of the Year 2024」、「The British Book Awards 2025」Debut Fiction部門、「The Bestseller Awards 2026」Gold Awardを受賞し、4冠を達成している。
現在は40の国と地域で翻訳出版が決定。現代日本文学の海外展開における大きな成功例として注目を集めている。
河出文庫版には新規原稿2篇を収録
河出文庫版『BUTTER』は、6月15日に刊行。価格は1045円(税込)。
第7回野間出版文化賞受賞スピーチ「帝国ホテルですてきな立食パーティーを」、イギリスツアー日記「どんな場所にも小説とカラオケはある」の新規原稿2篇を収録。解説は翻訳家・文芸評論家の鴻巣友季子さんが担当している。
刊行を記念した〈BUTTER〉ステッカー
装幀は名久井直子さん。UK版の表紙デザインをもとに、新たに構成された。
刊行を記念した〈BUTTER〉ステッカーは、6月25日出来重版分までの期間限定で封入される。
なお『BUTTER』をめぐっては、4月に版権が新潮社から河出書房新社へと移動していた。
柚木麻子さんは当時の声明で、2025年に『週刊新潮』へ掲載されたコラムの問題に触れ、「作家として、自分にできる具体的なアクション」として、複数ある著作のうち一作の版権を移す決断に至ったと説明していた。
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