“ランダム商法”は本当に消費者に喜ばれているのか? 独自調査に2万件以上の回答が殺到

  • 0
  • 94
恩田雄多
“ランダム商法”は本当に消費者に喜ばれているのか? 独自調査に2万件以上の回答が殺到
“ランダム商法”は本当に消費者に喜ばれているのか? 独自調査に2万件以上の回答が殺到

キャラクターくじやカプセルトイなどで展開されるランダムグッズ

キャラクタービジネス事業を展開する株式会社Hamaru Strategy(ハマルストラテジー)が、ランダム形式で販売される商品(通称・ランダムグッズ)に関する消費者調査を実施中だ。

調査期間は3月28日(土)から4月3日(金)まで。同社の公式Xに投稿されたGoogleフォームから回答できる(外部リンク)。開始から24時間で2万件を超える回答が集まっているという。

ランダムグッズに関する調査といえば、3月24日にトイホビー事業を展開する株式会社BANDAI SPIRITSが、自社で行ったアンケート調査結果を公開したばかり。

その中で、調査参加者の声などを通じてランダムグッズの魅力を紹介。しかし、ランダムグッズとその商法を巡って、SNS上では「調査結果があまりに現実とかけ離れている」として批判を集めていた。

ランダムグッズ、企業と消費者間の認識にギャップか

ランダムグッズ及びランダム商法とは、中身が何かわからない状態で販売されている商品とその販売形態を指す(例:カプセルトイやキャラクターくじ等)。

主に“推し活”グッズの販売に用いられることが多く、希望する商品が出たときは充足感を満たせる反面、いくらお金をかけても目的のアイテムが入手できない場合もある。

Hamaru Strategyによれば、従来からランダムグッズに対して多くの消費者が不満を感じていることを強く認識し、問題意識を持っていたという。

実際に“ランダム商法”という言葉は推し活などをするファンが批判的な文脈で使うことが多い

その中で、「日頃お付き合いのあるキャラクタービジネスの権利元やメーカーの方々と話す中で、その認識にズレがあることを知りました」と言及。

権利元やメーカーの方々の中には、ランダムグッズへのマイナスな意見を認識しておらず、むしろランダムグッズは通常のグッズより多くのファンに買ってもらえることから、好かれているものだと認識している方も多くいらっしゃったのです」と、企業と消費者の間にある溝を指摘した。

2万件以上の回答が寄せられているというHamaru Strategyの調査

良心からランダムグッズを販売している企業も一定数存在する──こうした現状を受けて、今回の調査を実施。「消費者の意見を第三者の立場から集約し、それを権利元やメーカーに対して伝えることができれば、業界の健全化につながるのではないかと考えた」という。

「ランダムではない場合、いくらまで出せるか?」改善に繋がる設問も用意

Hamaru Strategyが実施しているのは、「ランダムグッズに関する消費者意見アンケート 2026」と題した調査。

設問数は全44問(うち文章による自由記述は4問)で、回答の対象となるジャンルはアニメや漫画、ゲーム、VTuber、アイドルなど多岐にわたる。

Hamaru Strategyによる「ランダムグッズに関する消費者意見アンケート2026」/画像は公式Xより

なお設問のテーマには、「ランダムグッズの購入経験」のほかに、「ランダムグッズの許容範囲」「ランダムグッズに関するトラブル経験」「ランダムグッズの改善策」なども含まれている。

また、「ランダムグッズで販売されているものが、ランダムでなく確定で買えるとしたら、最大いくらまで出せるか?」といった、具体的で今後の改善にも参考になりそうな設問も用意。

Hamaru Strategyによれば、「集まった回答の中には、権利元やメーカーの方々にとって、見過ごし難いご意見」が多数含まれているという。

特に、「ランダムグッズの影響で、コンテンツ自体への印象が悪い方向に変わったことはありますか?」「販売元は、なぜランダムグッズを販売するのだと思いますか?」の設問ついては、「企業側と消費者側の認識の差が強く出ると考えられます」と見解を述べている。

なお、集計結果は一般公開を予定しているほか、商品や販売方法の改善に活用したい企業には詳細なデータを個別に提供するという。

バンダイの調査は現実と乖離? ランダムグッズの魅力を紹介

今回の調査に対して、すでに2万件以上もの回答が集まっている背景には、バンダナムコグループのBANDAI SPIRITSによるランダムグッズ調査があるとみられる。

同社は3月24日、「BANDAI SPIRITS大人アンケート調査」の第3回として、18~59歳の男女1032人を対象にした「ランダムグッズに関する実態調査」の結果を公開した。

その中で、ランダムグッズの魅力として回答が多かった意見について、「ドキドキ・ワクワク感」「目当てを引けたときの嬉しさ」をトップ2と紹介。

さらに、自由回答による「ランダムグッズに関するエピソード」として、以下のような内容を公開していた。

【ランダムグッズに関するエピソード】
・何が出てくるかわからないという楽しさを味わうことができるためランダムのグッズを買うことがある。(20代女性)
・人を一瞬で笑顔にできる遊びはあまりほかにはない。(30代男性)
・推しが出ないのは残念だがそれも含めて友人と笑い話に出来るのが楽しい。(50代女性)
※BANDAI SPIRITSの調査結果より一部抜粋

BANDAI SPIRITSが公開した「ランダムグッズに関するエピソード」/画像は公式サイトより

前述した通り、ランダムグッズは「何が出るかわからないドキドキ感やワクワク感」がある一方で、「欲しい物が入手できない可能性がある」というストレスを強いる側面もある。

そのため、BANDAI SPIRITSの肯定的な調査結果に対しては「現実と乖離している」などの指摘や、不満の声が多く寄せられていた。これがHamaru Strategyが指摘する企業と消費者のズレに寄るものなのか。今回同社の調査結果によって、より明らかになるかもしれない。

1
2
この記事どう思う?

この記事どう思う?

ハズレという概念も人それぞれ……

初音ミク×平成ファンシーキャラのコラボグッズ登場 「あわわちゃん」「ラブ友」が懐かしい!

初音ミク×平成ファンシーキャラのコラボグッズ登場 「あわわちゃん」「ラブ友」が懐かしい!

初音ミクや鏡音リンたちが平成ファンシーキャラクターとコラボレーション! 懐かしの色彩とタッチで描かれたキュートなビジュアルが公開されました。このコラボはピアプロキャラクターズと、カミオジャパンのキャラクター「ぷくぷくあわわちゃん」「ハッピーマーチ」「...

kai-you.net
芸人もおもちゃも、王道があるから“ニッチ”を楽しめる──老舗メーカー「ハナヤマ」後編.jpg

芸人もおもちゃも、王道があるから“ニッチ”を楽しめる──老舗メーカー「ハナヤマ」後編

お笑い界随一のおもちゃフリークである宮下草薙・宮下兼史鷹の豊富な知識と迸る情熱をお届けする本連載。前回に引き続き、卓上ゲームとパズルに強いおもちゃメーカー、ハナヤマについて語り尽くす。 https://premium.kai-you.net/article/634 今回は宮下が思わず嫉妬したというハナヤマの発想力にフォーカスした製品…

premium.kai-you.net

関連キーフレーズ

0件のコメント

※非ログインユーザーのコメントは編集部の承認を経て掲載されます。

※コメントの投稿前には利用規約の確認をお願いします。