ユニバーサル・ミュージック・グループ(UMG)が10月29日、自動作曲AIサービス「Udio」と戦略的合意を結んだことを明らかにした。
「Udio」については2024年6月、ユニバーサル・ミュージック・グループを含む大手音楽会社が、著作権侵害を主張して提訴していた。
今回の戦略締結により、両者は著作権侵害訴訟を解決。「新たな商業音楽制作・消費・ストリーミング体験の共同開発」を進めるとしている。
大手音楽企業に訴えられていた自動作曲AIサービス「Udio」
「Udio」は、2024年4月にリリースされた、Uncharted Labs社が開発・運営する自動作曲AIサービス。
テキストなどを元に数分で生成されたとは思えない楽曲のクオリティの高さに、同様の自動作曲AIサービス「Suno AI」などと共に、音楽クリエイターのコミュニティを中心に話題を集めていた。
しかし2024年6月、これらの自動作曲AIサービスに対して、大手音楽会社が著作権侵害訴訟を提起。
ソニー・ミュージックエンタテインメント、UMGレコーディングス、ワーナー・レコードら原告側は、著作権侵害行為の差し止めと損害賠償を求めていた。
認可・ライセンス取得済みの音楽を学習した新AIモデルをローンチ
今回の声明によれば、「Udio」とUMGは損害賠償をもって和解。
録音音楽と出版権に関してライセンス契約が結ばれ、UMG所属アーティストおよび作曲家には、さらなる収益機会が創出されるという。
ユニバーサル・ミュージック・グループ(左)と「Udio」(右)/画像はユニバーサル・ミュージック・グループの声明より
また「新たな商業音楽制作・消費・ストリーミング体験の共同開発」について、UMGは認可・ライセンス取得済みの音楽を学習した「Udio」の新AIモデルを、2026年にローンチ予定だと発表。
このサービスについて、UMGは「この新たなサブスクリプションサービスは、ユーザーエンゲージメント体験を変革し、Udioプラットフォーム上で責任を持って音楽をカスタマイズ・ストリーミング・共有できる、ライセンス取得済みかつ保護された環境を創出します」とコメントしている。
この新サービスへの移行にあたり、数ヶ月間「Udio」のプラットフォームから、生成した楽曲のダウンロードはできなくなる(外部リンク)。
 
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