VTuberグループ・ホロライブを運営するカバー社が6月18日(水)、所属タレントへの誹謗中傷等をはじめとした権利侵害を行った複数の人物を特定し、示談が成立したと発表した。
示談金等は明らかにされていないが、いずれの事案も発信者情報の開示請求が裁判所に認められ、対象者から権利侵害を謝罪され、損害賠償として金銭を支払われたという。
加えて「今後同様の行為をしないことを保証する旨の示談が成立いたしました」と説明した。
カバー社、虚偽事実など名誉毀損行為に対応
カバー社は、「当社所属タレントに対する権利侵害行為への対応状況について」と題した発表の中で、4つの事案について報告している。
その中で、「不適切な行為をしているとの虚偽の事実の投稿」「契約解除されたとの虚偽の画像の投稿」「取引先を中傷しているとの虚偽の画像の投稿」と、所属VTuberの名誉を毀損する投稿を行っていた人物ら特定。
また、匿名掲示板において、所属タレントが実施するライブ会場を爆破する旨の投稿を行った人物についても、他の3件と同じく発信者情報開示請求の訴訟を提起し、人物を特定したと説明した。
「人を傷つけることのない健全な応援にご協力を」
その上でカバー社は、「当社は、『ホロライブプロダクション』所属タレント全員がファンの皆様と楽しく交流できるよう、所属タレントに対するケアを含め、今後も誹謗中傷対策を続けてまいります」とコメント。
ファンに向けて「安心してタレントを応援していただくため、そしてタレントが健全に活動を続けられるよう、人を傷つけることのない健全な応援にご協力をお願いいたします」と呼びかけた。
さらに、「タレントの名誉を毀損する行為」「殺害予告・ストーカー行為等の攻撃的行為」「タレントのプライバシーを侵害する行為」「偽情報の拡散や『荒らし』などのタレントの活動を妨害する行為」といった行為を固く禁止すると明言。
これらタレントの活動の継続を困難にする権利侵害行為を確認した場合、「民事上の責任追及のみならず、警察へ相談等のうえ、刑事上も厳粛に対応してまいります」と注意喚起した。

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1件のコメント
匿名ハッコウくん(ID:12632)
日々、自身の役割や配信スタイルやパフォーマンスを意識して磨き続ける配信活動者は、様々なプラットフォームで不特定多数の視聴者に活力や元気を与えている。
生半可な気持ちでは難しい活動であり、また先に触れたように多くの人目につくためにストレスは大きい。
応援の声は活動者にとって、何よりもの励みだろう。しかし、ひとたびも誹謗中傷や脅迫などを受けると今後の配信活動だけでなく生活さえままならなくなってしまう。
今般の一件のような事件を起こす人や誹謗中傷の内容を投稿する人は、大抵はごくごく普通の社会人だったりする。
日常のストレスを軽はずみに呟くことで、それに反応する姿に溜まりに溜まったフラストレーションを解消させていたりする。
あるいは、自身とは逆の状態や状況にある活動者に対して不満から溢れた気持ちを妬みや僻みに変えて口撃という手段をとる。
本件については示談による解決で幕を閉じたが、活動者だけでなく、関係者や一般の人に対して、身体、生命、財産、権利の侵害を行ったことは極めて危険極まりなく、愚かなテロ行為と言わざるを得ない。
今一度、一呼吸を置くということ二留意して欲しい。