今やYouTubeにおける一大ジャンルとなっている漫画『ONE PIECE(ワンピース)』の考察文化。
しかし、5月中頃から『ONE PIECE』考察を辞めると宣言するYouTuberが続出しています。各チャンネルでは、自身の“考察”に対するスタンスを明らかにする流れも。
直近では、5月25日に「コヤチャン【ワンピース大好きチャンネル】」(登録者数55.9万人)が考察を辞めると宣言。対して26日には、『ONE PIECE』考察系YouTuberとして最大規模の「ドロピザ(Drop the Pizza)」(登録者数106万人)が、これまで通り動画を投稿する旨を語りました。
『ONE PIECE』の考察を巡り、一体何が起こっているのでしょうか。
口火を切ったのは、とある『ONE PIECE』考察チャンネルの引退宣言
『ONE PIECE』考察YouTuberが続々と引退表明する皮切りとなったのが、5月19日に公開されたYouTubeチャンネル「ユデロン【 ワンピース 考察】」(登録者数16.8万人)の動画です。
ユデロンさんは、5月9日に放送されたラジオ番組「霜降り明星のオールナイトニッポン」(霜降りANN)の放送内容をきっかけに、『ONE PIECE』の考察を卒業すると発表。
「霜降りANN」の内容に言及し、「霜降り明星のせいやさんいわく、尾田先生は『考察はイヤ…』そのように言っていたそうです」「尾田先生のそのような言葉を聞いた以上は、『ONE PIECE』考察を卒業せざるをえません」と語りました。
しかし実際のところ、尾田栄一郎が「考察嫌い」かは判断がつかない
ユデロンさんが言及しているのは、5月9日放送のラジオ「霜降りANN」の内容。
せいやさんが、『ONE PIECE』の考察動画を撮らなくなった理由を明かしている部分です(該当箇所は1時間3分頃から)。
せいやさんは、『ONE PIECE』の原作者・尾田栄一郎さんと直接LINEでやり取りしていることを明かしつつ、「(尾田栄一郎さんは)作品における神やん、その神とやり取りしてる奴が考察とかしてたら嫌かなと思って」と考察を辞めた理由を説明しました。
その後、相方の粗品さんとのやり取りの中で考察への意欲を示しつつも、粗品さんの「やってもいいんちゃうん?エンタメとして」という発言に対して「でもやっぱ嫌らしいけどな、考察とか」「わからん、そういう考察の仕方もあるしな」と続けている(外部リンク)。
ここで重要なのは、前者のせいやさんが考察をやめた理由は、あくまでせいやさん自身の考えであり、後者の「でもやっぱ嫌らしいけどな、考察とか」は尾田栄一郎さんの意見だとは明言されていないことです。
せいやさんの口調は伝聞的であり、漫画家に関する一般論や、せいやさんからの印象を話しただけという可能性もおおいに考えられます。
該当のやり取りは本人の発言ではないため、せいやさんのラジオでの発言のみを根拠に、尾田栄一郎さんが現在、考察をどう思っているのか判断するのは難しいといえます。

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