ホロライブ大空スバルの実況は、ぼくらに“初見”の思い出を蘇らせる

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都築 陵佑
ホロライブ大空スバルの実況は、ぼくらに“初見”の思い出を蘇らせる
ホロライブ大空スバルの実況は、ぼくらに“初見”の思い出を蘇らせる

主人公・黒崎一護の卍解初披露に、「卍解だァー!!」と大興奮する大空スバルさん/画像はYouTubeのスクリーンショット

VTuberグループ・ホロライブ所属の大空スバルさんは、VTuberでありながら、ネットカルチャーやオタク文化に対して、明るくない。

そしてだからこそ、彼女の配信はリスナーにとって新鮮な体験をもたらす

ゲーム『BLEACH Rebirth of Souls』の実況配信を見て、改めてそう思わされた。

『BLEACH』の物語を追体験できる『BLEACH Rebirth of Souls』

『BLEACH Rebirth of Souls』は、かつて『週刊少年ジャンプ』(集英社)に連載されていた久保帯人さんの人気漫画『BLEACH』を原作とする3D対戦アクションゲーム。

開発はバンダイナムコエンターテインメント。発売は2025年3月21日。現在、PlayStation®5、PlayStation®4、Xbox Series X|S、STEAM®に対応している。

『BLEACH Rebirth of Souls』

斬魄刀の始解・卍解のスタイリッシュな演出、ポエティックな鬼道の詠唱、護廷十三隊や十刃(エスパーダ)といった一癖も二癖もある味方・敵集団……『週刊少年ジャンプ』での連載当時、青少年たちの心をガッツリつかみ、後の少年漫画に多大なる影響を与えた『BLEACH』。

本作のストーリーモードでは、そんな『BLEACH』の物語を、「死神代行編」から「破面篇」まで(1巻~48巻)全編フルボイスで追体験できる。

オタク文化に詳しくないVTuber・大空スバル

前述したように大空スバルさんは、インターネットカルチャー発のVTuberという出自でありながら、いわゆるオタクカルチャーやネット文化にそこまで明るくないという、独特のキャラクター性を持っている(※)。

(※)2018年にホロライブ2期生としてデビューした当初、オタクカルチャーやネット発の文化にかなり疎かったことで知られている。以降、配信活動を通してそれらの文化を嗜むようになったものの、オタク歴としてはまだまだ短い。

大空スバルさん/© 2016 COVER Corp.

それゆえに、配信で見せる大空スバルさんのリアクションには、初見ゆえの新鮮さがよく表れている

4月2日、『BLEACH Rebirth of Souls』の実況配信をはじめるに際し、大空スバルさんは「ちょっと『BLEACH』齧ってたんだけど、マジで記憶ねえわ」と発言。

大空スバルさんのゲーム『BLEACH Rebirth of Souls』初回

キャラクターの名前などは知っているものの、ストーリーはほとんど覚えていなかったという。

あの頃の青少年たちのように『BLEACH』の物語を楽しむ大空スバル

そんな、ほぼ初見のような状態で、『BLEACH Rebirth of Souls』のストーリーモードをプレイしていく大空スバルさん。

久保帯人さん節の効いた独特な台詞回しに感嘆したり、登場人物たちが見せる漢気に大興奮したりと、あの頃の青少年たちのように『BLEACH』の物語を楽しんでいく。

ネットミーム化している「…チャドの霊圧が…… …消えた…‥?」という台詞に対し「ここでェー!?」と驚愕する大空スバルさん/画像はYouTubeのスクリーンショット

また、『BLEACH』の人気が爆発したとされる「尸魂界(ソウル・ソサエティ)編」では、朽木ルキアを奪還すべく死後の世界・尸魂界に侵入した黒崎一護たちと並行して、護廷十三隊内で巻き起こる陰謀と計略が描かれるのも特徴。

五番隊隊長・藍染惣右介を殺害したのは一体誰なのか──?

あからさまに胡散臭すぎる三番隊隊長・市丸ギンなのか、それとも事件解決に動く十番隊隊長・日番谷冬獅郎が実は真犯人なのか。

目まぐるしい『BLEACH』のミステリー展開──ネタを知ってしまったら二度と同じようには楽しめないもの──に、大空スバルさんさんも翻弄されていく。

「尸魂界編」終盤、衝撃の展開に思わず悲鳴を上げる大空スバルさん/画像はYouTubeのスクリーンショット

初見によるコンテンツ体験は一度しか味わえない不可逆なものだが、大空スバルさんの実況はその気持ちを思い起こさせてくれる

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