村上春樹さんの代表作のひとつ『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』が、2026年1月に舞台化されることが発表された。
東京芸術劇場プレイハウスでの公演を皮切りに、宮城・愛知・兵庫・福岡を巡る。
主演は俳優・藤原竜也さん。演出・振付は、1992年のアルベールビル五輪開会式/閉会式やシルク・ドゥ・ソレイユでも名を馳せたフランスのフィリップ・ドゥクフレさんが手がける。
2つの物語が並行する『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』を舞台化
『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』は、1985年に刊行された村上春樹さんの長編小説。
壁に囲まれた世界で影を失った男を主人公とした「世界の終り」と、暗号を扱う計算士が自らの脳に仕掛けらた装置の謎を捜し求める「ハードボイルド・ワンダーランド」、2つの物語が並行して描かれる構造が大きな特徴になっている。
『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』書影/画像はAmazonより
演出・振付を手がけるフィリップ・ドゥクフレさんは、アルベールビル五輪開会式/閉会式の演出を担当。サーカスと映像トリック、ダンスとが交錯した奇抜な手法で有名になった。
以降も、ディオールやエルメスでのクリエイションを担当するなどジャンルを超えた活動を展開している。
一方の藤原竜也さんは、1997年に故・蜷川幸雄さんに見出され、15歳の時に舞台『身毒丸』で俳優デビュー。以降、数々の舞台や映像作品に出演し、実力派俳優として高い評価を受けている。
2人がどのように『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』を舞台化するのか、注目が集まる。
藤原竜也「俳優人生のターニングポイントになるかもしれません」
藤原竜也さんは出演にあたり、「今回の作品、俳優人生のターニングポイントになるかもしれません。驚くような舞台にしますので、ぜひ皆様にご覧いただきたいです」とコメント。
フィリップ・ドゥクフレさんは「最初に物語を読んだときは、『これを舞台化するなんて到底無理だ』とすら感じた」と語りつつ、だからこそ挑む価値があると本企画に取り組む意欲を明かしている。
なお、出演者の追加発表やチケット情報は今後解禁される。

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イベント情報
舞台『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』東京公演
- 期間
- 2026年1月開幕
- 会場
- 東京芸術劇場プレイハウス
- 共催
- 東京芸術劇場(公益財団法人東京都歴史文化財団)
- 協力
- 新潮社・村上春樹事務所
- 主催・企画制作
- ホリプロ
※宮城・愛知・兵庫・福岡にてツアー公演予定
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