映画『教皇選挙』が、公開47日目で興収7億円を突破しました。
本作はカトリック教会の最高司祭・ローマ教皇を選出する「コンクラーヴェ」を題材にした映画。前教皇・フランシスコ教皇の死去とコンクラーヴェの実施により、さらなる注目を集めています。
そして、今回のコンクラーヴェに参加する枢機卿(教皇の最高顧問、コンクラーヴェの選挙権を持つ)たちも、本作を参考していることを米メディア・POLITICOが報じています。(外部リンク)
ローマ教皇選挙を描くミステリー映画『教皇選挙』 現実とのリンクで大きく注目
『教皇選挙』は、2024年アメリカ公開の映画作品(日本では2025年3月公開)。原作はロバート・ハリスの同名の小説。カトリック教会の最高司祭・ローマ教皇を選出する「コンクラーヴェ」を題材したミステリー作品です。
映画『教皇選挙』より/画像は予告編のスクリーンショット
監督はエドワード・ベルガー。主演はレイフ・ファインズ。教皇の座をめぐる熾烈な駆け引きを描く物語が評価され、第97回アカデミー賞では8部門にノミネート。脚色賞を受賞しています。
奇しくも、第266代ローマ教皇・フランシスコ教皇が4月21日に亡くなったことを受け、現実にも5月7日よりコンクラーヴェが実施。現実社会とリンクするような出来事により、本作はさらなる注目を集めています。
2025年より公開がスタートした日本では、5月6日時点で興行収入が7億3073万640円に到達。興収ランキングも7週連続でトップ10入りしたことがX公式アカウントより発表されています。(外部リンク)
枢機卿たちも『教皇選挙』を参考にしている?
日本時間7日の夜遅くにスタートした今回のコンクラーヴェ。計133人の枢機卿が参加していますが、その中には『教皇選挙』を参考にしている人もいるとのこと。
米メディア・POLITICOによれば、映画館で『教皇選挙』を観た枢機卿も存在し、その内容を「驚くほど正確」と評価する人も。
POLITICOは記事中にて、「フランシスコ教皇の死去以来、ローマに集まった枢機卿たちの多くは、彼によって任命された者であり、これまでにコンクラーヴェを経験したことがない」とコメント。
こうした枢機卿たちに、いわば"教材"として、本作が現職の聖職者に参照されていることになります。
コンクラーヴェ初日のシスティーナ礼拝堂。黒い煙は新教皇は選出されなかったことを意味する。/画像はバチカン・ニュースより引用
コンクラーヴェは、枢機卿による投票総数の3分の2超を得る者が出るまで続けられます。初日の5月7日に、システィーナ礼拝堂から上った煙は黒。新教皇が決まらなかったことを意味します。
新教皇が決定した時、礼拝堂からは白い煙が上ります。

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