ホラー作家・背筋さん原作の映画『近畿地方のある場所について』の主演キャスト、ティザービジュアル、予告編が解禁された。
菅野美穂さんが失踪事件の謎に迫るオカルトライター・瀬野千紘(せのちひろ)役、赤楚衛二さんが謎に魅せられていく雑誌編集者・小沢悠生(おざわゆうせい)役としてW主演。
ティザービジュアルには2人の姿と共に、「情報をお持ちの方はご連絡ください」「私の友人が行方不明になりました」とのコピーが書かれている。予告編も見る者を不安にさせる映像に仕上がっている。
映画『近畿地方のある場所について』は8月8日(金)から全国公開。
モキュメンタリーホラーを代表するヒット作『近畿地方のある場所について』
映画の原作は、発行部数35万部を突破した背筋さんによる小説『近畿地方のある場所について』(KADOKAWA刊)。
2023年1月、Web小説サイト「カクヨム」に第一話が投稿されると、まるで現実の出来事のようなストーリーテリングが話題を呼び、ホラージャンルながら多くの人を作品世界に引き込んだ。累計で2200万PVを記録している。
背筋さんの原作小説『近畿地方のある場所について』
近年盛り上がりを見せるホラーコンテンツの中でも、いわゆるモキュメンタリー(フェイクドキュメンタリー)という手法を用いた作品の一つ。日常の延長線上を意識した物語によって現実感が強調され、読み手が日常生活における恐怖を抱きやすくなっているのが特徴だ。
映画化にあたっては、監督をモキュメンタリーホラーの名作『ノロイ』をはじめ、『貞子VS伽椰子』『サユリ』の鬼才・白石晃士さんが担当。監督の大ファンであり、自身も影響も受けているという原作者・背筋さんが、脚本協力として参加する。
幼女失踪、林間学校集団ヒステリー、赤い服の女──すべてが近畿地方のある場所で
映画で主演をつとめるのは2人。失踪事件の調査の過程で“ある場所”へと導かれていくオカルトライター・瀬野千紘役を菅野美穂さん、千紘と行動をともにしていくうちに“ある場所”の謎に魅せられていく雑誌編集者・小沢悠生を赤楚衛二さんが演じる。
瀬野と小沢は、行方不明となったオカルト雑誌の編集者を探すべく協力。編集者が調べていた未解決事件の捜査資料や怪現象の特集記事などを確認するうちに、それらのすべてが“近畿地方のある場所”で起きていた事実を知るという物語だ。
公開された60秒の予告映像は、ライターの千紘が「行方不明の友人を探している」と独白するシーンからはじまる。2人が調査の過程で入手したビデオには、「未解決の幼女失踪事件」「林間学校での集団ヒステリー」「ベランダに立つ赤い服の女」など、様々な怪奇現象が記録されていた。
千紘役の菅野美穂さんは、「自分からその怖さを受け取りに行くような感覚で、作品の世界観に引っ張られる力のある素晴らしい原作」「見たことのないような映画になると確信しています」と手応えをコメント。
小沢役の赤楚衛二さんは、「この映画は誰しものすごく身近にあるかもしれないという怖さと、映画としてのトリックが幾重にも仕掛けられていて、観た後にもう一回観たくなるような楽しさもあると思うので、ぜひ暑い夏にクーラーがんがんの映画館で寒くなってください」と、映画の魅力を力説している。
ホラー作品であると同時に、場所を起点にしたミステリーでもある本作。観客は登場人物と同じ視点で、「禁断の謎」の扉を開き、その場所へと導かれていくことになるというが、果たしてどんなラストを迎えるのだろうか。

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作品情報
映画『近畿地方のある場所について』
- 公開日
- 2025年8月8日(金)
- 原作
- 背筋「近畿地方のある場所について」(KADOKAWA)
- 監督
- 白石晃士
- 脚本
- 大石哲也 白石晃士
- 脚本協力
- 背筋
- 音楽
- ゲイリー芦屋 重盛康平
- 出演
- 菅野美穂、赤楚衛二
- 配給
- ワーナー・ブラザース映画
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