可愛すぎる柴犬たちが描かれたこちらの創作紙幣、もし実際にあったら間違いなく欲しいですよね。かわいいが過ぎる。額縁に入れて飾りたい。
手がけたのは、野菜と動物を組み合わせた妖精「おやさい妖精さん」を生み出したイラストレーター・ぽん吉さんです。
「おやさい妖精さん」は日本をはじめ中国でも大ヒット。今や種類は170超え。8月にはGakkenから図鑑が刊行されるほどの人気を集めています。
なるほど、柴犬たちの可愛さにも納得です。
じっくり見ると柴犬だけでなく様々な動物が描かれており、装飾やすかしにもかなり手が込んでいる……これは実際に詳細をお聞きするしかないとインタビューを実施。ぽん吉さんに制作の過程やこだわりについてお聞きしました。
モデルは実家の柴犬 何気ない思いつきから生まれた「柴犬の紙幣」
この柴犬の紙幣、どうやって制作したのかお聞きすると以下の解答が。
「線画はパソコンのペンタブレットでの手描きです。装飾は紙幣などでよく使用されている彫刻紋章も手描きで、文字は綺麗に見える様に慎重に描きました」
ちなみにモデルは、ぽん吉さんの実家で飼っている柴犬や知人の柴犬。柴犬たちの写真をスケッチする中で、可愛い部分を組み合わせたのが、柴犬紙幣の柴犬たちだそうです。
制作のきっかけは何気ない思いつきで、普段から描いているスケッチの中にあった彫刻紋章と柴犬を組み合わせたら、「紙幣としてデザインできるかな?」というワンアイデアなのだとか。
そして最初に生まれたのが1000円札。もともと素材があったため1~2日で仕上げられた一方、「五百円札と八百円札は1から全て描き起こし、装飾なども豪華にしたため、それぞれ7~10日ほどかかった」といいます。
なお、色はパソコンで塗り込んでつくったとのこと。紙幣特有の淡い色味が再現がすごいです。
絵のあちこちに隠されたネタ 選ばれたモチーフの共通点
柴犬紙幣を眺めていると、五百円札の右下にいる柴犬が数字の「5」の部分を噛んでいたり、透かしに「!」が入っていたり、見るほどに発見があります。
ぽん吉さんの説明によると透かしにいるのは「振り向いているポメラニアン」で、個人的に気に入っているのだとか。
さらに、「見られた方が色々な発見がある様に、ネタを仕込みました」とのこと。そのネタの一つが、日本の紙幣であることを表現するモチーフの選択です。
五百円札には日本固有種のアカヒゲやアセビ、1000円札には北海道にのみ生息しているエゾモモンガの姿が。末広がりで縁起の良い八百円札には、厄除けや商売繁盛といった意味を持つ赤富士が描かれています。
デザインを一新して偽造対策を強化した1万円札、5000円札、1000円札が発行されたのが7月3日。そろそろ目にも馴染んできた新紙幣ですが、こんなかわいい紙幣があったらいいな……!
いや、でも実際に手元にあれば使うのがもったいなくなりそうです。経済が回らなくなるかもしれません。悩ましい。
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