イラストレーター/VTuberのしぐれういさんの声をもとにしたAI歌唱ソフト「VoiSona 雨衣(うい)」の制作が10月2日に発表された。
株式会社テクノスピーチの音声創作ソフトウェア「VoiSona」のソングライブラリとして、現在2025年のリリースを目標に開発が進められている。
VTuber活動5周年プロジェクトを展開中のしぐれうい
しぐれういさんは、VTuberグループ・ホロライブの大空スバルさんやバーチャルe-Sportsプロジェクト・ぶいすぽっ!の千燈ゆうひさんのキャラクターデザインなどで知られるイラストレーター。
大空スバルさんに誘われたことを機に、2019年より「お絵描きと女子高生が好きな16歳(仮)。」として、自身もVTuberとして活動を開始。現在、YouTubeのチャンネル登録者は199万人。
10月2日には、VTuber活動5周年プロジェクトの一環としてリアルライブ「SHIGURE UI 5th Anniversary Live “masterpiece”」をパシフィコ横浜 国立大ホールで開催。
あわせて歌唱ソフト「VoiSona 雨衣(うい)」の制作が発表された。
蜜月の関係にあるボカロ文化とVTuberシーン
ボーカロイド(VOCALOID、以下ボカロ)文化とVTuberシーンは、蜜月の関係にあると言っても過言ではない。
ニコニコ動画の配信文化の延長線に生まれたVTuberたちが、ニコニコ動画をジャンルの起源とするボカロ曲を、同じくニコニコ動画発祥の文化である「歌ってみた」としてカバーする。
あるいは、花譜さん、理芽さんらKAMITSUBAKI STUDIOのバーチャルシンガーに対する「可不」「裏命」たち音楽的同位体や、キズナアイさんに対する「#kzn」のように、VTuberの声をもとにした歌声合成ソフトウェアが複数開発される。
そして、VTuberのオリジナル楽曲として、人気ボカロPたちが楽曲提供する。このようにして、インターネット発の文化間で相互循環が行われている。
しぐれういもボカロP提供のオリジナル楽曲を歌唱
しぐれういさんの場合も例に漏れず、1stアルバム『まだ雨はやまない』や2ndアルバム『fiction』の収録楽曲には、Junkyさん、いよわさん、じんさん、DECO*27さんといった人気ボカロPたちが参加している。
なお、6月には、しぐれういさんとも親交の深いVTuberの犬山たまきさんがキャラクターボイスを担当する「玉姫」も、「VoiSona」のソングライブラリとしてリリースされていた。
今回新たに発表されたAI歌唱ソフト「VoiSona 雨衣」は、果たしてボカロ文化とVTuberシーンにどのような影響を与えるのか、注目したい。
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