連載 | #17 INTERNET MEMES SAIKO LAB.

ショート動画が流行「DATEN ROUTE」元ネタ解説 インディーゲーム発/VTuber経由の新ネットミーム

ショート動画で二次創作が流行する「DATEN ROUTE」

最近、YouTubeショートやTikTokで、けたたましいガバキック(ガバ:ハードコアテクノのサブジャンル。歪んだキックドラムが特徴)と共に、2次元キャラクターが様々な衣装に着替えるショート動画を見かけませんか?

キャラクターの背景には、「FOLLOWER(登録者)」「STRESS(ストレス)」「AFFECTION(好感度)」「MENTAL DARKNESS(やみ度)」といったパラメータが表示。

衣装が過激なものに変わっていくたび、「登録者」の数字は増加していくものの、「ストレス」「好感度」「やみ度」の数字が悪化。2次元キャラクターの表情は青ざめていく──そんな動画をです。

今回は、VTuberたちの間で二次創作が流行の兆しを見せている、この「DATEN ROUTE」の元ネタを紹介します。

「DATEN ROUTE」元ネタは『NEEDY GIRL OVERDOSE』発の動画

「DATEN ROUTE」の元ネタは、『NEEDY GIRL OVERDOSE』を手がけるインディーゲームレーベル・WSS playgroundが、7月6日に発表した動画。

『NEEDY GIRL OVERDOSE』に登場する架空の配信者・超絶最かわてんしちゃん(あめちゃん)が、前述したように様々な衣装に着替えていく、という内容です。

ショート動画版の「DATEN ROUTE」

『NEEDY GIRL OVERDOSE』は、プレイヤーがあめちゃんの“ピ”となり、最強の配信者(インターネットエンジェル)を育成するマルチエンディングアドベンチャーゲーム。

元動画「DATEN ROUTE」内の「登録者」「ストレス」「好感度」「やみ度」といった要素も、ゲーム中に登場するパラメータです。

「DATEN ROUTE」の映像を制作したchannelがテンプレートを配布中

「DATEN ROUTE」に使用されている楽曲は、Aiobahnさんが作編曲した『NEEDY GIRL OVERDOSE』のサウンドトラック「Angel yamu」。

Angel yamu (feat. Aiobahn)

元動画の映像は、ボカロP・DECO*27さんの楽曲「ラビットホール」の二次創作や、ボカロP・サツキさんの楽曲「メズマライザー」MVなどで一躍脚光を浴びたchannelさんが担当しています。

なおchannelさんは、自身のpixivFANBOX(外部リンク)で、「DATEN ROUTE」のテンプレート素材を配布中。こうしたテンプレートの存在も、二次創作の増加に一役買っていそうです。

現在、天羽しろっぷさんをはじめ、叉耽 る魔さん、彼女なぉたさんなどのVTuberが、「DATEN ROUTE」の二次創作としてショート動画を公開しています。

1
2
この記事どう思う?

この記事どう思う?

0件のコメント

※非ログインユーザーのコメントは編集部の承認を経て掲載されます。

※コメントの投稿前には利用規約の確認をお願いします。