個人制作のホームページやブログの文化が花開いた、2000年代。
当時はみんな「イタい」テンションの日記や、なりきりチャットを楽しんでいたものです(私だけじゃないですよね?)。
そんな当時の黒歴史ともいえるインターネットの空気感を味わえるインディーゲーム『lily’s world XD』が、近日中のリリースを目指して開発されています。
少女のパソコンを勝手に調査、サイコロジカルホラーゲーム『lily’s world XD』
『lily’s world XD』は、ある少女のコンピューターを調査していくサイコロジカルホラーゲーム。
プレイヤーは2000年代初期のものと思われる、とある少女──リリーのラップトップ(ノートパソコン)を発見します。
『lily's world XD』画像はSteamより
リリーは、やたらとドラマチックで、感情的で、とても大きな夢を持ったどこにでもいるティーンエイジの少女です。
しかし、彼女にはとある秘密が。彼女の旧友とコンタクトを取り、ブログを読み解き、彼女の過去にまつわる秘密のパーツを集めて、パズルを解いていく──というゲーム内容です。友人に連絡を取るのはやり過ぎでは……?
心の中にいる「2000年代のティーンエイジャー」を呼び覚ますゲーム体験
ゲームプレイでは、少女リリーの過去の会話を解読し、ブログをカスタマイズしていきます。そして、彼女の恥ずかしいセルフィーを確認していくことにもなる様子。
Steamでは「自分の心の中にいる2000年代のティーンエイジャーを呼び起こす」ことになると説明されています。
ちょっと不穏なスクリーンショットも/画像はSteamより
たしかにスクリーンショットを見ると、当時のiMacっぽいデスクトップ画面などが思い出されます。私も叔母のポストペットの食べ物を全部勝手に使って怒られたなぁ……(遠い目)。
一見、可愛らしく懐かしいレトロゲームのようです。しかし、説明文はこう続きます。
彼女のコンピューターは、最初は何の変哲もないものに見えます。しかし、あなたがリリー本人ではない、と「誰か」が気づいた瞬間、すべては一変するでしょう……
ゲーム内の写真は開発者が10代の頃に撮影した「本物」を使用
同じくゲームの説明文には「ゲーム内の写真はすべて、開発者(とその友達)がティーンエイジ時代に自分たちで撮影した『ホンモノ』」とも記載されています。どおりで心がざわつくわけですね。
開発者のSonderingEmilyさんは、YouTubeの動画で開発状況を公開。これを見る限り、その説明に嘘はなさそうです。
動画では『NEEDY GIRL OVERDOSE』や『ドキドキ文芸部!』などのゲームを参照元にしていることも明かされています。
ストーリーについても、SonderingEmilyさん自身の過去やコンプレックスを基に描いており、ティーンエイジャーとしての不安がテーマになっていると語られています。
『lily’s world XD』の発売日や日本語対応の実施について現時点では未定。Steamのステータスでは、近日登場と表記されています。
※記事初出時、一部表記に誤りがございました。お詫びして訂正いたします。

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3件のコメント
恩田雄多
コメントありがとうございます。KAI-YOU編集部の恩田です。
ご指摘ただきました件、確認不足で失礼いたしました。
先ほど該当箇所を修正いたしました。
匿名ハッコウくん(ID:12081)
昨日(3/5)に発表されたM4 Macbook Airもアップルの英語サイトでは"MacBook Air is the world’s most popular laptop for a reason."とlaptopと呼称しているので、「ラップトップコンピューター(現代ではノートパソコンと呼ぶ)」は意味が通らないですね
海外のゲームだから別にlaptopにノスタルジー的な意味はないです
匿名ハッコウくん(ID:12080)
ノートパソコンは和製英語では?