ボカロP・DECO*27さんの楽曲「ラビットホール」が、海外で反響を呼んでいる。
世界における日本の楽曲の人気度合いをランキング化したBillboard JAPANのチャート「Global Japan Songs excl. Japan」では、3月21日付のランキングで9位に急浮上。
また、世界各国でヒットしている日本の楽曲を抽出するチャート「Japan Songs」でも躍進。3月21日付で、アメリカでは2位、イギリスでは4位、韓国とタイでは19位、ブラジルでは20位に位置している。
約10ヶ月前に発表されたDECO*27の「ラビットホール」
「ラビットホール」は、2023年5月19日にYouTubeやニコニコ動画などでMVが公開された、DECO*27さんのVOCALOID(ボーカロイド)曲。翌日20日にSpotify、iTunes Storeなどの各種音楽配信サービスでデジタルリリースされた。
作詞・作曲はDECO*27さん、編曲はtepeさん。ベースは堀江晶太さんが演奏している。
MVは、DECO*27さんが所属するクリエイターチーム・OTOIROが制作。
サムネイル画像や映像には、カジノで働く女性ディーラーがモチーフなのか、胸元にトランプを挟み込んだ、バニーガール衣装の初音ミク(イラストはおむたつさん)が登場。
その一枚絵を軸に、歌詞などのモーショングラフィックスが編集で加えられた、、ボカロ楽曲ではオーソドックスなスタイルのMVに仕上がっている。
突然の世界的ヒット 発端は二次創作アニメ?
なぜ約10ヶ月以上前に発表された「ラビットホール」が、海外で急に注目されるようになったのか。
その発端となったと考えられるのが、channelさんというSNSユーザーが2月7日に発表した、二次創作アニメ「Pure Pure」である。
「ラビットホール」に登場するバニーガール姿の初音ミクが、ポップな絵柄に落とし込まれ躍動する「Pure Pure」。
執筆現在、この二次創作アニメは、Xで13万リポスト、56万いいねを記録(外部リンク)。YouTubeの再生回数は170万回を突破している。
その人気はプラットフォームを超え、TikTokなどにも波及。(本家から見れば)N次創作的な投稿も相次いでおり、その流れがBillboard JAPANの「Global Japan Songs excl. Japan」などで急浮上するきっかけになったと思われる。
「ラビットホール」のN次創作が相次ぐ
現在、XやTikTokで「ラビットホール」と検索すると、本家や「Pure Pure」に関連したイラストや動画が、大量にヒットする状況だ。
なんと、3月9日のミクの日には、本家であるおむたつさん自身が、channelさんと共作しファンアートを発表している。
ハッシュタグ「#初音ミク」「#ラビットホール」を付け、この流行に乗るイラストレーターも多い。
こうしたN次創作が多いことも作用してか、Billboard JAPANが発表する「ニコニコ VOCALOID SONGS TOP20」では、3月20日付のランキングで4位にランクインしている。
(※)記事初出時、ランキング発表の日付に誤りがございました。お詫びして訂正いたします。
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